「細田守の新作映画”竜とそばかすの姫”が気になります!!」
「面白いのかな??どんな人にオススメ??過去作と比べてどう??」
どうも、アニメ愛好家のジャックです!
今回は、「竜とそばかすの姫」についてご紹介します。

2021年7月に公開された細谷守監督の最新作!
今作はどんな映画に仕上がったのでしょうか??
■この記事の内容
- 「竜とそばかすの姫」の詳細
- こんな方におすすめ
- 良かった点・気になった点(ネタバレあり)
この記事では「竜とそばかすの姫」の詳細と、実際に映画館で観た感想をお伝えします!
作品を観ようか悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
※「良かった点・気になった点」からネタバレが含まれます。まだ映画を見ていない方はご注意ください。
総合評価
総合評価|
「竜とそばかすの姫」の詳細
公式サイト | https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/ |
監督 | 細田守 |
主題歌 | millennium parade × Belle(中村佳穂) |
制作会社 | スタジオ地図 |
出演者 | 中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、森川智之、津田健次郎、小山茉美、宮野真守、森山良子、清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美、中尾幸世、佐藤健 |
引用:ウィキペディア
あらすじ
50億人がすれ違う
美しくも残酷な仮想世界。
ベルの歌声は世界を変える――
自然豊かな高知の田舎に住む17歳の女子高校生・内藤鈴(すず)は、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。
母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加することに。<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができる。歌えないはずのすずだったが、「ベル」と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていく。
数億のAsが集うベルの大規模コンサートの日。突如、轟音とともにベルの前に現れたのは、「竜」と呼ばれる謎の存在だった。乱暴で傲慢な竜によりコンサートは無茶苦茶に。そんな竜が抱える大きな傷の秘密を知りたいと近づくベル。一方、竜もまた、ベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていく。
やがて世界中で巻き起こる、竜の正体探しアンベイル。
<U>の秩序を乱すものとして、正義を名乗るAsたちは竜を執拗に追いかけ始める。<U>と現実世界の双方で誹謗中傷があふれ、竜を二つの世界から排除しようという動きが加速する中、ベルは竜を探し出しその心を救いたいと願うが――。
現実世界の片隅に生きるすずの声は、たった一人の「誰か」に届くのか。
二つの世界がひとつになる時、奇跡が生まれる。
こんな方におすすめ
■この映画はこんな方にオススメです
- 細田守監督の作品が大好きだ
- 映像や音楽のクオリティが高い作品が好き
- ミュージカル的な演出が好き
今作は以下のように、ストーリーの合間で劇中歌が披露されます。
このようなミュージカル的な演出が好きな方は、物語の世界にどっぷりハマってしまうこと間違いなし!

とってもスバラシイお歌が披露されました♪
この演出と劇中歌は絶対に映画館で観て・聴いてください!!
過去の細谷守作品と比べてどうなのか?
今作は「サマーウォーズ」と同じように仮想世界と現実を舞台とした作品です。
現実とバーチャルでおこるトラブルを乗り越えて、物語が進んでいく点は似ていますが、「サマーウォーズ」と比較して観ようとするのはやめておいたほうがいいかと。
サマーウォーズは、「主人公が陣内家に行く⇒トラブル発生⇒栄おばあちゃんを中心に家族の力(+主人公)で乗り越える」といったストーリー。
裏主人公である栄おばあちゃんの活躍により、”家族への愛情・繋がり”にフォーカスされた作品だったかと思います。
ただ、今作の「竜とそばかすの姫」については、主人公が”U”という仮想世界と出会い、周りの人たちの力を借りながらストーリーを通じて成長していくという物語。
”主人公の成長”にフォーカスされた作品という感じがしました。
家族への愛情が描写されたシーンもありましたが、”家族への愛情・繋がり”という点でサマーウォーズと比べてしまうと見劣りしてしまいます。
よって今作は「主人公がどのように成長していくのか」というポイントに焦点を当てて作品を楽しむことをオススメします!

自分に自信がなかった主人公が仮想世界”U”と出会い、どう成長していくのでしょうか??
気になる方はぜひ劇場に足を運んでくださいね♪
過去作品を観るならコチラ
細谷守監督の過去作は、以下の動画配信サービスで視聴することができます。
配信サービス | お試し期間 |
Amazonプライムビデオ | 31日 |
U-NEXT ![]() | 31日 |
14日 | |
dTV ![]() | 31日 |

お試し期間であれば”無料”で視聴できますよ♪
※注意!ここからネタバレあり

ここから先は作品のネタバレがあります!!
まだ視聴されていない方は気を付けてくださいね♪
この映画の良かった点
映像・音楽は最高級
まず、映像と音楽には度肝を抜かれました。
これまでの細田守監督の作品の中で1番といっても過言ではないほどの美しさ。
特に「凄い!」と思ったシーンは
- ”U”の世界感
- “ベル”のライブシーン
- “竜”の城

”スタジオ地図”さんの本気度が十分伝わりました!
ベルのライブシーンは鳥肌がヤバかったです・・・
世界観やキャラクターの心情を映し出した劇中歌
劇中歌である”millennium parade – U”
これまで聞いたことのない不思議な曲調であり、”U”の世界にマッチした楽曲になっていました。
また、竜の城で披露された”心のそばに”
ベルの歌いだしの演出と歌詞のフレーズで心を持ってかれてしまいました・・・
竜に対するベルの心情が映し出された楽曲でしたね。
竜と2人で踊りながら夜空へ浮いていくシーンは、ミュージカルが好きな方にとっては嬉しい演出だったのではないでしょうか??
そして”U”の世界に初ログインしたときにベルが歌った”歌よ”
ベル(すず)の声優を務めている”中村佳穂”さんの絶妙な息遣いがGOOD。ベル(すず)の心の叫びを上手く表現していたのはさすがだと思いました。

どの劇中歌も心に刺さる楽曲でした!
今後のネット社会について示唆している?
仮想世界の”U”では、”As(アズ)”という自分自身の分身をつくり、別の人生を生きることができるということになっています。
これはあくまでもアニメの世界なので、現時点ではリアルに”U”のような仮想空間があるわけでもなく、”As”のようにもう一人の自分をつくったりすることはできません。
ただ、現在のネット社会の発展から考えると、そう遠くない未来にこういった世界がリアルに実現されるのではないでしょうか?
そんな可能性を製作者側は考えているので、作中でネットリテラシーについて考えさせられる表現を入れていたのではないかと考察しました。
具体的には、ネット上での酷評・批判・つるし上げ、ユーザーを特定させるような行動・行為
現在もこういったことは日常的におこなわれているかと思いますが、「”U”のような仮想世界が実現されるかもしれないので、今以上に気を付けなければならない」というメッセージが込められているように感じました。

ネット社会の大きな可能性だけではなく、「ネットの怖さ」も上手く表現して私たちに届けてくれている作品だと感じました。
この映画の気になった点
ストーリーを盛り込みすぎている
映像や音楽・劇中歌で心奪われることは多々あったので、「映画館で観てよかった!」と思えましたが・・・
ぶっちゃけると、ストーリーについては「少し盛り込みすぎではないか」と感じました。
どうにかゴールまでたどり着かせるために無理やり次の展開へもっていった部分が所々あったので、その点については残念でした。

「え!?もう少し今の展開をkwsk」と思ったところがいくつかありました(汗)
竜の正体判明からの流れ
”竜”の正体が東京に住む父親から虐待を受けていた少年だったのはいいのですが・・・
”竜”はこの子だ!⇒東京に助けに行こう!⇒少年の父親に殴られようともこの子を守る!⇒ありがとう!本当にあなたがベルだったんだね(ハグ)
個人的にこの展開が急すぎて、ついていけませんでした(笑)
この後の展開についても、少年はどうなったかというアフターエピソードもなく、気づけばすずは故郷に戻っていて・・・
東京の一件は一体何だったのかと思ってしまいました。

もうすこし、現実世界ですずと”竜の少年”の絡みがあれば納得できていたのかな??
まとめ|映像と音楽・劇中歌は神!映画館で観ることをオススメします!
この記事では2021年7月に公開された「竜とそばかすの姫」についてお伝えしました。
あらためて内容をまとめると
- 映像と音楽・劇中歌は神
- 映画館で観ることをオススメできる作品
- ミュージカル好きにはたまらない演出
ストーリーについて「内容を盛り込みすぎ」「展開が急すぎる」と思う方もいらっしゃると思いますが、それらを差し引いても劇場で見る価値はあると思える作品でした。

あの劇中歌の演出はテレビだと感動が半減してしまうかも!
まだ見ていない方は劇場へダッシュです♪
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