簿記3級を受けようと思っているのですが…
合格するにはどうすればいいですか?
こんにちは、ブロガーのジャックです。
今回は「簿記3級に合格するための方法」をお伝えしていきます。
はじめて勉強される方は少し戸惑うかもしれませんが…
キチンと学習していけば必ず合格できますよ!
私は大学生の頃に簿記3級を受験しました。
1度目は不合格でしたが、その後しっかりと勉強してなんとか2回目で合格することができました!
その時の体験談も踏まえて、この記事では簿記3級の勉強法・学習時間・合格のコツを詳しく解説していこうと思います。
まず初めに結論をお伝えすると、
<勉強法>
- 独学または通信講座
<学習時間の目安>
- 50~100時間(約2ヶ月ほど)
<合格のコツ>
- 用語を正しく理解する
- 簿記一巡を把握する
- 基礎を固める
- 問題集を繰り返し解く
- 過去問&予想問題を繰り返し解く
それではゆるく解説していきますね!
簿記3級の勉強法
独学で合格を目指す
簿記3級は独学でも十分合格することは可能です。
ただし、以下の事は必ず実施するよう心がけてください。
- 学習計画をキチンと立てる
- 学習を習慣化させる
- 何度も繰り返し復習する
何も計画を立てずに、ただテキストや問題集を進めるのはNG。
かならず「基礎学習は〇月までに終わらせる」「〇月からは過去問&予想問題を解いていく」といった感じで、試験日から逆算して何をいつまでにやるかを明確にしておきましょう。
そして、絶対にやってほしいことは勉強を習慣化させること。
簿記は継続して学習することが重要です。5日なにもしなければ学習がリセットされると言われるくらいなので、1日10分でもいいので学習を続けましょう。
最後に、問題集は何度も繰り返し解いてください。
たった1回問題集をやっただけでは絶対に知識は定着しません。
最低3回は繰り返し学習してください。問題集だけではなく、過去問や予想問題も必ず繰り返し解きましょう。
やりすぎだと感じる方もいるかもしれませんが、確実に合格するならそれくらい学習する必要があります。
1回試験に落ちるとモチベがかなり下がります。それで学習を諦める人が何人もいました…
そうならないよう、1発合格をめざして頑張ってください!
■独学におすすめの教材
『簿記の教科書』
- 著者:TAC株式会社
- 内容:簿記3級から1級までの試験対策に役立つ教科書。基礎から応用まで網羅しています。
- 著者:滝澤ななみ
- 内容:豊富なイラストや図表を使い、複雑な簿記の概念をスッキリ理解できるよう工夫されています。
『本試験問題集
- 著者:TAC株式会社
- 内容:本試験タイプの問題集。問題別の攻略ポイントが記載されているので、直前期の確認には必要な1冊です。
- 著者:TAC株式会社
- 内容:最後の総仕上げはコレ。本試験4回分の予想問題が収録されており、すべて8割以上取れたら合格できます!
■YouTubeの活用
独学の方はYouTubeで論点を詳しく学びましょう。
おすすめはふくしままさゆきさんのYouTubeチャンネル。各論点ごとに解説動画を配信してくれています。
無料で配信してくれるのはめっちゃありがたいですね!
■無料で学習できるコンテンツ
あまり知られていませんが、CPA会計学院に資料請求すると無料で簿記3級を学ぶことができます。
もちろん資料請求は無料です。資料請求後にメールが送られてくるので、そこからテキストと問題集を無料でダウンロードできます。
また、テキストに沿った解説講義も無料で視聴できるのでかなりオトクです。
ぶっちゃけた話、これでちゃんと勉強すれば普通に合格できます!
費用を一切かけずに簿記3級を学びたい方は、ぜひこの方法で学習しましょう!
\CPA会計学院の公式サイトはコチラ/
※簿記3級が無料で学べます!
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通信講座で合格を目指す
無難に合格を目指したい方は通信講座を利用するのも全然アリです。
簿記3級ならそこまで費用はかかりません。安いところだと1万円くらいで受講することができます。
ダラダラと長期的に勉強するのが嫌な方は、通信講座の利用も検討してみてください。
■通信講座を利用して得られるメリット
1.体系的な学習カリキュラムで学べる
- 経験豊富な講師が監修したカリキュラムで、効率的に基礎から応用まで学べます。
2.わかりやすい講義動画で理解を深められる
- 講義動画を通じて視覚的に学ぶことができるので、より理解を深めることが可能。
3.質問サポートがある
- 質問サポートが用意されている場合が多く、分からない点をすぐに解決できます。メールや専用フォーラムで質問できることが一般的。
4.模擬試験と過去問演習が含まれている
- 模擬試験や過去問演習がセットになっており、試験形式に慣れることができます。実際の試験に近い環境で練習できるため、試験本番でのパフォーマンス向上に役立ちます。
5.スケジュール管理のサポートをしてくれる
- 学習スケジュールの提案や進捗管理のサポートが受けられる場合が多く、計画的に学習を進められます。
6.学習のモチベーションを維持しやすくなる
- 決まったスケジュールで学習を進める習慣が身につきやすくなります。また、他の受講生との交流ができる場合もあり、学習のモチベーションを維持しやすくなります。
■通信講座を利用する上での注意点
1.学習スタイルに合った講座を選ぶこと
- 自分の学習スタイルや生活リズムに合った講座を選ぶことが重要です。例えば、通勤時間を活用したいなら、スマホ対応の講座が適しています。
2.サポート体制は要確認
- 質問サポートや進捗管理のサポートが充実しているかを確認しましょう。学習中の疑問を解決できる体制が整っている講座が望ましいです。
3.費用対効果を考える
- 受講料と提供されるサービス内容を比較し、費用対効果を考えて選びましょう。安価な講座でも必要なサポートが受けられる場合があります。
4.授業を受けただけで満足しない
- 通信講座を使っているからと言って100%合格できるとは限りません。一度の講義で理解したつもりにならず、同じ問題を何度も繰り返し解きましょう。
■おすすめの通信講座はコチラ
サービス名 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|
スタディング | 3,850円 | スマホでの学習に特化したオンライン講座。 短期間での合格を目指すカリキュラムが魅力。利用料金は最安値。 <メリット> ・スマホでの学習が容易 ・短期間で効率的に学習できる ・練習問題や模擬試験が豊富 |
ネットスクール | 11,000円 | インターネットを活用したオンライン学習サービス。 インタラクティブな講義動画や豊富な練習問題が魅力。 <メリット> ・スマホやタブレットでの学習が可能 ・質問サポートやフォーラムが充実 ・定期的な進捗管理 |
クレアール | 16,000円 ※割引あり (6月:9,920円) | 効率的に学習を進められるカリキュラムが特徴。 スマホでの学習に最適化されており、忙しい人におすすめ。 <メリット> ・短期間で効率よく学習できるカリキュラム ・スマホやタブレットでの学習が可能 ・質問サポートが充実 |
TAC | 18,000円 | 講義動画やテキストが充実しており、わかりやすい解説が特徴。 <メリット> ・講師による丁寧な解説 ・模擬試験や過去問演習が豊富 ・質問サポートが充実 |
LEC | 17,600円 | 初学者向けの解説は非常に丁寧で、はじめて簿記を学ぶ方でも安心して受けられる。 <メリット> ・初心者向けのわかりやすい解説 ・充実したサポート体制 ・柔軟な学習スタイル |
学習時間の目安
<基礎知識の有無>
- 簿記の基礎知識がある場合
⇨約50〜60時間
- 簿記の基礎知識がない場合
⇨約80〜100時間
<学習スケジュールの例>
- 1ヶ月間で合格を目指す場合
⇨毎日2〜3時間の学習を継続(合計60〜90時間)
- 2ヶ月間で合格を目指す場合
⇨毎日1〜2時間の学習を継続(合計60〜120時間)
もちろん人にもよりますが、学習時間は大体こんな感じ。
まあ、あくまでも指標の一つとして捉えてください。
理解するスピードや完璧に問題をこなせるレベルになるスピードは人それぞれです。
実際に私は1度落ちているので、合計で6ヶ月くらいかかりました。
世間一般がこれくらいみたいな感じで捉えてしまうと出来なかった時にモチベーションがかなり下がってしまうので、そこまで気にせず学習していきましょう。
簿記3級合格のコツ
用語を正しく理解する
まずは用語を理解していきましょう。
初学者の方は聞いたこともない用語がたくさん出てくるので、意味をちゃんと理解して学習を進めていくように!
用語を理解しないまま先に進むと必ずどこかで躓いてしまいます。
わからない単語が出てきたら逐一調べるようにしてください。
簿記一巡を把握する
単語を理解すると同時に、取引発生〜財務諸表の作成までの一連の流れ(簿記一巡)も理解するようにしてください。
もう少し具体的に簿記一巡の流れを説明すると、
1.取引の発生
- 企業の日常活動において、さまざまな取引(例:商品売買、経費の支払い、借入金の返済など)が発生します。
2.仕訳の記入
- 発生した取引を、借方(Debit)と貸方(Credit)に分けて仕訳帳に記録します。仕訳は取引の二重性を反映し、常に借方と貸方が一致するように行います。
3.転記
- 仕訳帳に記入された仕訳を、総勘定元帳(General Ledger)に転記します。各勘定科目ごとに取引をまとめて記録します。
4.試算表の作成
- 一定期間(通常は月次や四半期)ごとに、総勘定元帳の各勘定科目の残高を集計し、試算表(Trial Balance)を作成します。試算表は、借方と貸方の合計が一致することを確認するためのものです。
5.決算整理
- 試算表を基に、決算整理仕訳(Adjusting Entries)を行います。これには、未払い費用や未収収益の計上、減価償却費の計算などが含まれます。
6.財務諸表の作成
- 決算整理後の試算表を基に、財務諸表を作成します。主要な財務諸表には、貸借対照表(Balance Sheet)、損益計算書(Income Statement)、キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement)などがあります。
7.帳簿の締め切り
- 期末において、帳簿を締め切り(Closing Entries)、当期の収益および費用勘定をすべて締め切って純利益を計算します。これにより、翌期に繰り越される純資産(Equity)が確定します。
初学者の方にとっては「???」ってなるかもしれませんが、最初は「取引発生」⇨「仕訳を作る」⇨「まとめる」⇨「1つの表を完成させる」みたいにざっくりした感じのイメージでOK。
本試験もこの簿記一巡の流れで出題されるので、学習を進めていく中で理解を深めていきましょう。
基礎を固める
世の中には基礎をサッサと終わらせて、応用ばかりやる方がいますが、簿記の学習においてはその勉強法は絶対にやめてください。
簿記は基礎学習が何よりも大事!
とくに一番最初に学ぶ仕訳問題。これができなければその後の論点は絶対に理解できないと言っても過言ではありません。
学習する際は、以下のことを意識してみてください。
- 少しでも疑問があれば、テキストや講義で必ず理解するようにする!
- 基礎問題でも1度やって終わりはNG。何度も繰り返し解く!
- 「困った時は仕訳を書く」というクセをつける!
- 頭の中で問題を解こうとせず、仕訳を書く⇨整理するという作業を必ずやる!
これだけ意識して学習すれば、絶対に合格できるようになります。
面倒くさいかもしれませんが、頭の中で問題を解こうとするのではなく、必ず仕訳を書いて整理するという作業をしてください!
本試験の大問4.5を解いていくには、計算用紙にひたすら仕訳を書いて整理する作業が必須となります。
仕訳を紙に書く&まとめる練習は絶対にやっておいてくださいね!
問題集を繰り返し解く
たった1回問題を解いたくらいで次の論点に行く方がいますが、絶対にやめましょう。
最低でも同じ問題を3回やるようにしてください!
簿記はスポーツと同じです。何度も繰り返し問題を解くことによって上達していきます。
問題集がボロボロになるまで、ひたすら繰り返し学習していきましょう。
答えを暗記するのではなく、問題をきちんと理解して、なぜそういった答えになるのかを理解したうえで回答するようにしましょうね!
過去問&予想問題を繰り返し解く
こちらも問題集同様に3回は解くようにしましょう。
問題集を完璧にやったからと言って、過去問や予想問題は1回でいいということにはなりません。
何度も繰り返し過去問や予想問題を解いて、試験の出題傾向を理解するようにしてください!
そして、本試験の出題傾向が分かってきたら、本試験と同じ2時間ですべて解けるように練習しましょう。
白紙の計算シートも用意して、仕訳を整理する練習も必ずやっておいてください。仕訳の整理は大問4.5で必ずやります。
何度も繰り返し解いて、解き方を身体に覚えさせましょう!
おわりに|もし不合格でも絶対に諦めないで!
この記事では簿記3級についてお伝えしていきました。
あらためて内容を整理すると、
<勉強法>
- 独学または通信講座
<学習時間の目安>
- 50~100時間(約2ヶ月ほど)
<合格のコツ>
- 用語を正しく理解する
- 簿記一巡を把握する
- 基礎を固める
- 問題集を繰り返し解く
- 過去問&予想問題を繰り返し解く
計画的にコツコツと学習していけば、必ず合格することができます。
ただ、クセのある学問なので最初は苦手に感じる方も多いでしょう。
実際に私も最初はまったく理解できず、3ヶ月学習しましたがうろ覚え状態で受験しました。
結果はもちろん不合格。この時は本気で簿記の勉強をやめようか考えていました。
しかし、ここまでやったんだからと自分に活を入れて再び学習をスタート。
不合格から本試験までの3ヶ月間、学んだ事をもう一度テキストでおさらいし、1回しかやらなかった問題も最低3回は解いて繰り返し学習しました。
もちろん過去問や予想問題も合格ラインに届くまで何度も解きました。(時間を設定し、本試験さながらの状況で試験問題を解いていました)
ここまでやってやっと合格できました。合格した瞬間は本当に嬉しく達成感に満ち溢れていました!
そしてこうも思いました。あの時諦めなくて本当に良かったと…
もしあの時あきらめていたら、経理で働けなかったかもしれません。興味のない営業などに配属させられ、嫌々仕事を続けていたかもしれません。
経理ライフを満喫できているのは、簿記の学習を諦めず最後まで頑張れたからだと思います。
みなさんにはぜひ一発合格を目指して頑張ってほしいのですが、もし不合格だった場合でも絶対に諦めないでください。
あきらめずに学習を継続すれば必ず合格できます!
自分を信じて、頑張ってください!