もうすぐ社会人になるんだけど…
どうしても経理で働きたい!
こんにちは、ブロガーのジャックです。
今回は「新卒で経理に配属されるための方法」を紹介します。
経理は採用人数も少なく、配属されるには運の要素もありますが…
実は経理配属の可能性をアップさせる方法があります!
私は新卒で大企業に総合職として入社しましたが、9割が営業配属となる中で経理配属を勝ち取ることができました!
この記事では自身の体験をベースに、経理配属を勝ち取るための入社前の準備と入社後の行動を詳しく解説していこうと思います。
先に結論をお伝えすると、
<入社前の準備>
- 経理に関する基礎知識の習得
- ソフトウェアスキルの取得
- インターンシップやアルバイトの経験を積む
- 自己分析を入念に行う
- 志望する企業の経理部門について詳しく調べる
<入社後の行動>
- 配属面談で「経理希望」とハッキリ伝える
- なぜ経理なのかをしっかりと説明できるようにしておく
- 経理に関連するスキルをPRする
それでは、ゆるく解説していきますね♪
入社前の準備
経理に関する基礎知識の習得(簿記・会計・税務)
経理配属を希望するなら、経理に関する基礎知識を事前に習得しておいた方がいいです。
具体的には、以下のような方法で習得していくのがおすすめ。
- 簿記検定3級・2級にチャレンジ
- 大学の授業やオンラインコースを受講
- 書籍や参考資料の利用
- 簿記・会計系のYouTubeを視聴する
- 勉強会やセミナーへの参加
特に簿記検定については、経理を目指す方であれば必ずチャレンジするようにしてください。
もし合格しているとかなり評価してもらえるので、経理配属の可能性がグッと高くなります。
簿記検定は経理の登竜門みたいなものです!
経理配属を目指すなら、必ずチャレンジするようにしましょうね。
■簿記3級に合格するためには
- 用語を正しく理解する
- 簿記一巡を把握する
- 基礎を固める
- 問題集を繰り返し解く
- 過去問&予想問題を繰り返し解く
これらの事を意識して勉強を進めてみてください。勉強法は独学でも通信講座でも構いません。
独学であればCPA会計学院のように、簿記3級を無料で学習できるサービスもあるので活用してみてください。
通信講座の利用でも費用は1万円程度しかかかりません。身銭を切れば本気度も上がると思うので、最短で確実に合格したいという方は通信講座の利用も検討してみてください。
勉強法や学習時間・合格のコツは以下の記事でまとめているので、こちらもぜひ参考にしてくださいね!
■簿記2級に合格するためには
- 計画的に学習する
- 学習する習慣をつける
- 基礎を徹底する
- 工業簿記を疎かにしない
- 過去問&予想問題を繰り返し解く
意識することは3級とそこまで変わりありません。
勉強法についても、独学・通信講座どちらで学習していくかは個人の好みで選んでいけばいいでしょう。
ただし、当たり前のことですが簿記3級に難しくなっているので、「3級は独学でイケたんやし、2級も余裕やろ~」みたいな甘い考えは捨ててください。
新たに学習していく連結や税効果会計、2級から学習していく工業簿記など、2級で鬼門と呼ばれる論点を独学で学んでいくのは本当に大変です。
独学を選んだ方でも、これ以上ムリだと判断したならすぐに通信講座の利用を検討するようにしてください。
簿記2級に合格するのはとても大変ですが、持っておくと経理配属の可能性が一気にアップするでしょう!
以下の記事で勉強法や学習時間・合格のコツをまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね!
■ハイレベルな資格にチャレンジするなら
- 財務諸表論(税理士試験)
- 簿記論(税理士試験)
- 簿記1級
すでに簿記2級を持っている方であれば、ハイレベルな簿記関係の資格にチャレンジするのも◎
おすすめは上記の資格です。どれか1つでも持っていれば、ほぼ100%の確率で経理配属になるでしょう。
注意点としては、どれも簿記2級の比じゃないくらい難しいです。
私は簿財にチャレンジしましたが、めちゃくちゃ大変でした。なんとか財表は合格できましたが、ハッキリ言ってもう2度とやりたくありません。
苦労するだけの価値は十分にあるので、簿記2級以上の資格を目指している方はぜひトライしてみてください。
公認会計士は無理ゲーですが、上記の資格なら合格できる可能性は十分あります!
持っておくとかなりのメリットがありますよ♪
■大学の授業やオンラインコースで会計を学ぶなら
<大学の授業>
- 会計学入門(Introduction to Accounting)
- 財務会計(Financial Accounting)
- 管理会計(Managerial Accounting)
- 簿記(Bookkeeping)
- 税務会計(Tax Accounting)
<オンラインコース>
- Coursera(Introduction to Financial Accounting )
- edX(Financial Accounting Fundamentals )
- Udemy(Accounting & Financial Statement Analysis: Complete Training)
大学生であれば、簿記・会計に関連する授業を積極的に履修しましょう。
商業系の学部であれば、会計系のゼミに所属するのもグッドです。
もし大学に所属していなければ、今はオンラインコースで簿記・会計に関する授業を履修できるので、意欲のある方は利用してみてはどうでしょう?(基本は無料で講義視聴OKですが、いくつか制約あり。ex.課題の採点、メンターシップ制度、修了書の発行が利用不可など)
なぜ経理になりたいの?⇨学生時代に勉強してきたことを活かして会社に貢献したい!
このように自然な流れで理由を言えるように、簿記・会計系の授業を履修しておきましょうね。
■書籍や参考資料を使うなら
1.『イラストとマンガでわかる! はじめての経理のおしごと』
- 著者:下釜綾子
- 内容:イラストやマンガを用いて、経理の基本や日常業務を分かりやすく解説しています。具体的な業務フローや注意点が丁寧に記載されているので、初心者におすすめ。
2.『一番わかる! 経理の教科書』
- 著者:ジャスネットコミュニケーションズ株式会社
- 内容:経理の基本的な概念から実務の詳細までをわかりやすく解説した教科書。経理初心者に向けて、具体的な事例や図表を多用して説明しており、実務にすぐに役立つ内容が詰まっています。
■簿記・会計系のYouTubeを視聴するなら
簿記3級・2級の内容を無料で発信してくれている優良コンテンツ。まずはどういったことを学習していくのか確認のために利用するのでもオススメです。
■勉強会やセミナーへ参加する際の注意点
勉強会やセミナーへ参加して、実務について学んでいくのもいいかもしれませんが…
高額商材を売りつけられないよう十分注意してください。
簿記や経理関係の情報なんて、高い金を払って手に入れるようなものではありません。探せばいくらでも見つかります。
「世の中に出回っていないとっておきの情報をお伝えします!」みたいな甘い言葉に惑わされて、トラブルに巻き込まれたりしないように!
信頼できるツテからの紹介とかならいいかもしれませんが…
SNSで出会ったよく知らない人からの誘いに乗って、セミナーに参加するのだけは絶対にやめましょう!
ソフトウェアスキルの取得
- Excel:データの整理、分析、グラフ作成、マクロの使用
- 会計ソフト:弥生会計、勘定奉行、freeeなどの使用
- ERPシステム:SAP、Oracle EBS、Dynamics 365などの操作
会計ソフトやERPシステムは実務で使っていくものなので、アルバイトやインターンで学ぶ必要がありますが…
Excelについてはネットで調べたり、書籍で学んだりできるので、事前に使って慣れておきましょう!
というのも、Excelは経理の実務でめっちゃ使います。Excelを開かない日はありません。
書籍を購入すれば練習問題みたいな感じで実際に集計の練習ができたりするので、Excelを使ったことがない人や自信のない方は検討してみてください。
実際にどういった関数がよく使われるのかは、以下の記事で紹介しています。
こちらもぜひご覧くださいね♪
■Excelのおすすめ書籍はコチラ
- 著者:葛西 一成
- 内容:経理担当者が業務を効率的にこなすために必要なExcelの基本スキルを学べるように設計されています。基礎的なExcelの操作方法から、経理実務に特化した関数やデータの整理方法までを幅広くカバーしています。
インターンシップやアルバイトで経験を積む
短期でもいいので、会計事務所や企業の経理でインターンやアルバイトしておくとGood。
経理は常に実務経験者を欲しています。少しでも会計ソフトの使用経験があれば、それだけで重宝してもらえます。
求人数は少ないですが、バイトの検索サイトで募集をかけているところがあれば積極的に申し込みましょう。
実務経験があれば最強です!
経理に配属されたいなら、バイトやインターンで少しでも実務を経験しておいてくださいね♪
■経理関係のバイトやインターンを探すなら
サービス名 | 特徴 |
---|---|
バイトル | アルバイト専門の求人サイト <おすすめポイント> 経理や事務のアルバイトも多く掲載されています。 勤務地や勤務時間などの条件で絞り込むことも可能。 |
リクナビNEXT | 多くの求人情報を提供している求人媒体 <おすすめポイント> 求人数が豊富 「経理」や「事務」といったキーワードで求人を検索できる |
大学・専門学校のキャリアセンター | 在学しているのであれば、まずはここに相談するのが◎ <おすすめポイント> 企業からのアルバイト求人が集まることが多い 経理のアルバイト求人も定期的に紹介されることがある |
自己分析を入念に行う
「経理になりたい!」っという気持ちは本当に素晴らしいと思いますし、ぜひ実現して頂きたいと思っていますが…
以下のような理由で経理を選ぶのは絶対にやめましょう。
- コミュ障なので極力会話したくないから
- 黙々と自分の作業にだけ集中したいから
- ラクそうだし、たくさん有給を使えそうだから
このようなネガティブな理由で経理になると絶対に後悔します。
世間一般のイメージとして、経理は黙々と作業しておけばOKみたいなのがありますが、実際はそうではありません。
いろんな部署に連絡・相談しなければならないことは日常茶飯事だし、会社によってはしょっちゅう電話がかかってきて、対応だけで1日が終わることもあります。
また、経理=ラクだというイメージもあるかもしれませんが、会社にもよりけりだし人にもよりけりです。
経理の仕事が本当に合わなくて営業になる方も普通にいらっしゃるので、一概には言えません。
こういったネガティブな理由で経理を選ぶよりも、「自分の性格を考えた結果、経理の仕事がベスト!」といったような感じで経理を選んだ方が後悔なく前向きに仕事に臨めると思います。
マインドマップを使って整理するのもいいですし、職業適性検査を受けてみるのでも構いません。とにかく自分を知るということをしてください。
以下の記事で、経理に向いている方の特徴をまとめているので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね♪
■職業適性訓練を受けられるサービスはコチラ
サービス名 | 特徴 |
---|---|
ミイダス | コンピテンシー診断 <おすすめポイント> 自分の強みや弱みを詳細に分析し、適した職種を提案してくれます。 無料で利用でき、診断結果をもとにしたキャリア相談も可能です。 |
リクナビNEXT | グッドポイント診断 <おすすめポイント> 詳細な質問に答えることで、強みのタイプが明らかになる。 それを基にキャリアプランを立てることができます。 |
doda | キャリアタイプ診断 <おすすめポイント> 性格や価値観を基にした診断テスト。 診断結果をもとに、適職やキャリアの方向性についてアドバイスが得られます。 |
志望する企業(業界)の経理部門について詳しく調べる
自分が志望する企業(決まっていない場合は業界)の経理部門について、可能な限り詳しく調べるようにしてください。
経理のやることはどの会社でもほぼ一緒ですが、転勤がしょっちゅうあったり、仕事量が多かったりなど、会社によりけりな部分ももちろんあります。
また、業界によっても色が違ってきたりするので、その辺は理解しておくように(ex.メーカー=原価計算、建設関係=建設経理、商社=オーソドックス)
企業研究をする場合、四季報を使ったりするのが一般的ですが、詳細な会社のデータしか分からない事が多いです。
なので、転職の際によく利用される企業の口コミサービスなども利用して、経理についての仕事内容ややりがい、転勤の有無であったり、ライフワークバランスについても調べるようにしましょう。
表向きの情報は四季報や企業のHPから入手して、それ以外の隠れた情報は口コミサービスなどで確認しましょうね♪
■おすすめの口コミサービスはコチラ
サービス名 | 特徴 |
---|---|
ミイダス | 求人情報と口コミサイトが一体化しており、企業の評判や求人情報を同時に確認できる。 <おすすめポイント> AIによる適性診断があり、自分に合った企業を見つけやすい。 企業の強みや弱みを把握しやすい。 |
転職会議 | 日本国内の企業について、社員や元社員の口コミを掲載しているサイト。 企業の評判や給与、面接対策などの情報が豊富。 <おすすめポイント> 求人情報と口コミが連動している。 転職エージェントと連携しているため、転職活動がスムーズ。 |
OpenWork | 実際に働いた社員による詳細な口コミが多く、企業の評価をカテゴリ別で確認できる。 <おすすめポイント> 多様な企業の口コミを閲覧できる。 年収情報も充実している。 |
入社後の行動
配属面談で「経理希望」とハッキリ伝える
入社後に配属面談があるようなら、ハッキリと「経理希望です!」と伝えるようにしてください。
あわせて、簿記検定の資格や会計関係の学習経験があるならしっかりとPRするように!
個人的な感覚にはなりますが、経理に配属される可能性としては、
- 経理希望&簿記の資格や会計関係の学習経験なし⇨30%
- 経理希望&簿記の資格や会計関係の学習経験あり⇨70%
- その他の職種希望⇨20%
「なぜ経理なのか?」「経理になって何をしたいのか?」までしっかり説明できるようにしておけばなおGood!
他の部門に回されないよう、ハッキリと「経理希望!」と伝えましょう!
経理配属とならなかった場合
■ジョブローテーションで経理配属を狙う
どの会社も3年ほどすれば「ジョブローテーション」で転勤や配属転換があります。
数年は配属された部署で頑張らないといけませんが、25歳前後になれば経理に行けるチャンスがやってきます。
「経理に行きたい!」という思いを、面談や評価シートで上司に伝えましょう。
実際にそのように配属面談で上司に伝えて、経理配属を勝ち取った方がいらっしゃいました。
本気で経理になりたいのであれば、辞めるくらいの覚悟をもって伝えるようにしましょうね。
面談や評価シートの記入は毎年おこなわれます。
入社した年から「経理希望!」と伝えましょう!
■「第二新卒」で経理へ転職する
- 「3年も違う部署で働くなんて嫌だ!」
- 「3年耐えたけど、経理になれなかった…」
そういった方は第二新卒として、思い切って転職しましょう。
「今の部署で耐えていれば、いつか経理になれるはず!」なんていう希望を持ってはいけません。
まあ会社側からすると、せっかく3年も仕事をしてこれから独り立ちできるようになるというのに、異動させたらそれまでの育成にかけた労力がパーになりますからね。
どこの部署も人手不足なので、3年も経験している人材を簡単に手放したりはしません。
上司の「前向きに検討する!」なんて言葉、信じちゃダメですよ。
■第二新卒におすすめの転職サービスはコチラ
サービス名 | 特徴 |
---|---|
リクルートエージェント | 日本最大級の転職エージェントで、幅広い業種・職種の求人を扱っている。 <おすすめポイント> キャリアアドバイザーによるきめ細やかなサポートと、非公開求人の多さが魅力。 |
マイナビエージェント | 若手の転職支援に強みを持ち、特に20代から30代前半の求職者におすすめ。 <おすすめポイント> それぞれの分野に精通した専任のアドバイザーが在籍。仕事内容の相談も可能。 |
MS-Japan | 管理部門に特化しており、経理・総務・人事などのバックオフィス系に強みあり。 <おすすめの理由> 実務経験のあるアドバイザーがサポートしてくれる。非公開求人も多数あり。 |
ジャスネットキャリア | 会計・経理・財務の分野に特化しており、豊富な業界ネットワークを持っている。 <おすすめの理由> 第二新卒や若手向けの求人も多く取り扱っている。キャリアのスタートアップ支援あり。 |
管理部門に特化している「MS-Japan」と「ジャスネットキャリア」は経理転職に強くサポートも充実しています。
求人数は大手より劣りますが、大手が取り扱っていない非公開の求人を紹介してくれることも。
逆に「マイナビエージェント」や「リクルートエージェント」といった大手の転職サービスは求人数も多く、未経験歓迎の求人も充実しています。
特にマイナビエージェントは、経理専任のアドバイザーも在籍しているので、未経験で経理に転職するにはうってつけのサービスだと思います。
ベストな方法は、管理部門に特化したサービスと求人数の多い大手のサービスをそれぞれ1社ずつ利用すること。
転職サービスは必ず2社以上利用するようにしましょうね♪
おわりに|経理配属を目指すなら入社前の準備が大事!
この記事では「経理に配属されるための方法」を紹介しました。
あらためて内容を整理すると、
<入社前の準備>
- 経理に関する基礎知識の習得
- ソフトウェアスキルの取得
- インターンシップやアルバイトの経験を積む
- 自己分析を入念に行う
- 志望する企業の経理部門について詳しく調べる
<入社後の行動>
- 配属面談で「経理希望」とハッキリ伝える
- なぜ経理なのかをしっかりと説明できるようにしておく
- 経理に関連するスキルをPRする
記事の中でもお伝えしましたが、経理は採用人数も少なく、配属となるには運の要素もありますが…
入社前の行動で経理配属の確率をアップさせることができます!
時間の許す限りで大丈夫なので、簿記検定のチャレンジやインターンシップやアルバイトで実務経験を積んでおきましょう。
そして、配属面談時には必ず「なぜ経理なのか?」「経理になって何がしたいのか?」という質問をされると思うので、明確に答えられるよう準備しておくように。
事前の準備が何よりも大事!
しっかりと取り組んで、経理配属の切符を手に入れましょうね!