
「簿記論」と「財務諸表論」を受けようと思うんですが…

やっぱり難しいんですかね??
どうも、ゆるりブロガーのジャックです。
今回は私が「簿記論」と「財務諸表論」を本気で勉強し、受験したときの話をお伝えしようと思います。

これから受験される方の参考になれば幸いです!
結果としては「簿記論」は残念ながら不合格。しかし「財務諸表論」は奇跡的に合格することができました!
先にこの記事の結論をお伝えすると
- みなさんが想像する3倍はキツい
- 仕事以外の時間のほとんどを勉強に当てる必要あり
- 独学は絶対にムリ。やめておきましょう。

ぜひ最後までご覧ください♪
みなさんが想像する3倍はキツい
最初にハッキリとお伝えします。簿記2級レベルの方がチャレンジする場合、勉強はみなさんが想像する3倍はキツいものとなります。
「簿記論」「財務諸表論」は必修科目なので、他の税法関係の試験と比べると比較的合格率は高いですが、それでも15〜20%程。
受験者のほとんどが有名な予備校に通って勉強しています。そこで充実したカリキュラムに沿って、合格に必要なノウハウや対策などを叩き込まれています。

難関資格なので、簿記2級程度の努力では絶対に合格できません…(涙)
■参考:令和3年度 税理士試験結果発表(科目別)
引用:『国税庁』公式サイトより
試験範囲は広く、学習するだけで大変
学習する内容は簿記2級の比ではありません。試験範囲が広すぎて学習するだけでも大変です。
テキスト・問題集は簿財ともに各8冊くらい(テキスト:4冊、問題集:4冊)
簿記論は簿記1級の商業簿記くらいレベルの高い問題が出題され、財務諸表論は理論問題が出題されます。

問題の意味をしっかり理解し、考えて正解を導き出す作業が必要不可欠!

ただがむしゃらに問題を解けばいいというものではありません。しっかりと「問題の意味」を理解できるように学習していきましょう。
簿財は簿記1級より難しいの?
同じくらいの難易度です。それぞれ1科目ずつ簿記1級の難しさと言っても過言ではないでしょう。
簿記1級の合格基準は70%ほど。商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4科目のうち1つでも40%に満たない科目があれば不合格というシビアな試験です。
対して簿財の合格基準は60%と言われており、1級のように大問ごとに合格ラインが設定されているわけではありません。しかし…

簿財をダブル受験される方は、覚悟を持って挑むようにしましょう!
仕事以外の時間のほとんどを勉強に当てる必要あり
簿財にチャレンジするなら、勉強時間の確保が一番の課題となります。
簿記1級合格者や会計士試験にチャレンジしていた方以外は、仕事以外の時間をすべて勉強に当てるような覚悟を持って挑んでください。
「片手間で勉強して、いずれ合格できたらいいや~」みたいな感覚で受けても絶対合格しません。

「今年絶対に合格する!」という強い意思を持って挑みましょうね♪
簿財はどれくらいの勉強時間が必要なの?
試験に立ち向かえるほどの合格レベルまで達するには、1科目500〜700時間は勉強が必要と言われています。
「簿記論」と「財務諸表論」をダブル受験するとなると1,000〜1,400時間。かなりの時間を要することとなります。
ちなみに、これらの時間は資格の学校に通って合格レベルに達するまでの時間です。

全てを捧げて試験に臨むくらいの覚悟が必要ですね…
簿財に挑戦していた時の1日のスケジュール
曜日 | 1日の過ごし方 |
月曜日 | 日中:大学で授業&合間に自習 夜:18時~21時半まで財務諸表論の講義 |
火曜日 | 日中:大学で授業&合間に自習 夜:自宅で自習 |
水曜日 | 日中:大学で授業&合間に自習 夜:自宅で自習 |
木曜日 | 日中:大学で授業&合間に自習 夜:18時~21時半まで財務諸表論の講義 |
金曜日 | 日中:大学で授業&合間に自習 夜:自宅で自習 |
土曜日 | 自習 |
日曜日 | 日中:9時半~17時まで簿記論の講義 (途中1時間の昼休憩) |
当時、私は大学生だったので上のようなスケジュールで勉強をしていました。
開始時期が中途半端だったので、半年で合格を目指す「速修コース」を受けることになりましたが、冗談抜きで本当に大変でした。
半年間はバイトやサークル活動もできず、大学の授業以外は自習か講義で勉強漬け。移動の電車の中では財務諸表論の理論を頭に叩き込んでいました。
1年で合格を目指すコースであれば、もう少し余裕を持てたかもしれませんが、それでも大変だったと思います。

社会人の方は速修コースはやめておきましょう…
仕事との両立はキツイと思います(汗)
独学は絶対にムリ。やめておきましょう。
簿記1級や会計士の勉強をしていた方であれば、独学でも合格できる可能性はあるかもしれませんが…
簿記2級レベルの方が独学でチャレンジするのは絶対にやめましょう。金と時間と労力を無駄にするだけです。
ウソだと思うなら、書店に行って簿財のテキストと問題集を実際に見てください。
参考書は分厚くボリューム満点。中身を見ても呪文のような言葉がたくさん出てきて意味不明だと思います。

最短で効率よく合格を目指すのであれば、予備校や通信講座は絶対に利用してくださいね♪
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引用:『資格の大原』公式サイトより
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おすすめポイントとしては…
- 実績豊富な講師陣による講義を受けられる
- 自分に合った学習方法を選べる
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引用:『クレアール』公式サイトより
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受験する際のワンポイントアドバイス
財務諸表論
■理論問題
出題内容としては理論問題が半分、計算問題が半分という感じです。
理論問題の対策としては、『内容を理解しつつ繰り返し暗記する』ことがポイント。

穴埋め問題だけでなく、「〇字以内で記述せよ」的な問題も出題されます!

しっかり内容を理解して暗記しないと解けないので注意してくださいね…
■計算問題
決算整理前のBS、PLを与えられた資料をもとに完成させていくという実践的な問題です。
簿記論に比べるとマニアックな問題はあまり出題されません(それでも難しいですが…)
試験を乗り切るための大切なポイントは、
- 基礎的な部分を落とさないように基礎を固めておく
- 問題を効率的に解くための集計方法を確立しておく

与えられた資料を素早く正確に集計していくには、繰り返し問題をといて集計方法を確立させていくしかありません。

数字の集計方法は何度も繰り返し問題を解いて身体に叩き込んでおきましょう!
簿記論
すべてが計算問題。財表のような理論問題はありません。
学ぶ内容は簿記2級よりも難しくなっているので、最初はゆっくりでもいいので確実に理解していき、復習を重ねることで問題を解くスピードを上げていきましょう。
試験を乗り切るための大切なポイントは、
- 基本的な問題と難しい問題を見分けられるようにする
- 実践問題でペース配分を意識しておく

私は難しい問題に時間を使ってしまい、基本的な部分を取りこぼしてしまいました…

不合格A(50〜59点)だったので、もう少しで合格だったのに…。悔しいです(涙)
最終手段は予想問題を解きまくって頭に叩き込む
簿記論と財務諸表論の学習範囲は広く、学校や仕事の両立となってくると講義についていくので精一杯という状況になってしまう可能性もあります。
なかなか復習ができていない状況で、直前期(5月~)に入るようであれば答練の問題はまったく解けないかもしれません。(実際に私がそうでした・・・)
そのような場合、今回は記念受験と諦めて来年に向けて準備するのもいいかもしれませんが、予備校に通っているのであれば予想問題をいくつか用意してくれると思うので
出題される可能性のところだけフォーカスして、それ以外が出たら捨てる!!

ドンピシャで当たれば超ラッキーです!!

間に合わないと感じたら、とにかく与えられた予想問題を繰り返し何回も解きましょう!
1科目でも合格していれば、色々とメリットがあります
合格通知書は12月に郵送で送られてきます。合格できたなら、上の写真のように「合格〇〇」(〇〇は年度の数字が入ります)と記載されています。
税理士試験の科目合格は簿記検定の合格と同じで一生もの。更新するための試験などはありません。
合格すれば、この先ずっと所持することができます。

民間の経理であれば、1科目でも合格していれば書類選考は必ず通ります。

就職や転職の際はかなり優位に選考を進められますよ♪
【まとめ】簿財は本当に難しいが、合格するとかなりのメリットあり
この記事では、税理士試験の「簿記論」と「財務諸表論」についてお伝えしました。
あらためて内容を整理すると
- 勉強はみなさんが想像する3倍はキツい
- 仕事以外の時間のほとんどを勉強に当てる必要あり
- 独学は絶対にムリ。やめておきましょう。

生半可な気持ちで挑戦するのはやめておきましょうね…
■勉強はみなさんが想像する3倍はキツい
- 合格率は15~20%ほど
- 試験範囲は膨大

簿記2級レベルの方は苦労すると思います…(汗)
■仕事以外の時間のほとんどを勉強に当てる必要あり
- 合格までの勉強時間の目安は、1科目500~700時間
- スキマ時間を有効活用して学習していけるかがポイント

仕事以外は簿財のことにだけ集中しましょうね!
■独学は絶対にムリ。やめておきましょう
- 学習する論点はかなり難しいので、独学では理解できない
- 学習するなら予備校や通信講座の利用はマスト

信頼と実績のある資格の学校を利用しましょうね♪
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