「税理士試験の必須科目 ”簿記論”と”財務諸表論”って難しいの??」
「半年でサクッと合格とかできないのかな~??」
どうも、ゆるりブロガーのジャックです。
本日は『税理士試験の必須科目(簿財)』についてお伝えします。

税理士を目指している方の最初の壁となる”簿財”
いったいどれくらい難しいのでしょうか??
この記事では、税理士の必修科目である”簿財”の難しさや、どのくらい勉強しなければならないかをお伝えしていきます。
これから税理士試験の勉強に取り組んでいく方はもちろん、税理士試験に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
”簿記論” ”財務諸表論”の難易度について
合格率は15%~20%程度
”簿記論”と”財務諸表論”は税理士試験の必須科目なので、同時に勉強⇒試験に臨まれる方が多いです。
必須科目ということなので、他の税法関係の試験と比べると比較的合格率は高いですが、それでも15%~20%程度。
ちなみに受験者のほとんどが有名な資格の予備校に通って勉強しています。そこで充実したカリキュラムに乗っ取り、合格に必要なノウハウや対策などを叩き込まれています。
そういった”本気で合格を狙いにいっている受験生”が何万人と集まる中での合格率15%程度なので、かなりの難関試験であるといえるでしょう。

受験する方のレベルはかなり高く、その人たちの上位15%に入らないといけないので、難易度はかなり高いです(汗)
■参考:令和3年度 税理士試験結果発表(科目別)
引用:『国税庁』公式サイトより
合格するにはどれくらいの勉強が必要なの?
合格するレベルに達するなら、1科目500~700時間は勉強が必要となります。
”簿記論”と”財務諸表論”をダブル受験するとなると1,000~1,400時間。かなりの時間を要することとなります。
ちなみに、これらの時間は専門の予備校に通って合格レベルに達するまでの時間です。
もし独学となれば倍以上の時間はかかってしまうこと間違いないので注意しましょう。
勉強に打ち込める環境ならば1年程度で合格できるかもしれませんが、仕事などで勉強時間を確保するのが難しい方は2~3年はかかってしまうかもしれません。

「片手間で合格できればラッキー!」みたいな考えは捨てましょう・・・
全てを捧げて試験に臨むくらいの覚悟がないとキビしいです(汗)
”簿財”は簿記検定より難しいの?
簿記2級よりは遥かに難しいです。簿記1級と同じくらいの難易度と言っても過言ではないでしょう。
ちなみに、”簿財”あわせて簿記1級レベルではなく、それぞれ1科目ずつ簿記1級レベルの難しさなので、ダブルで受験する方は相応の覚悟をもって挑む必要があります。
簿記1級の合格基準は70%ほど。商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4科目のうち1つでも40%に満たない科目があれば不合格というシビアな試験です。
対して簿財の合格基準は60%と言われており、1級のように大問ごとに合格ラインが設定されているわけではありません。
しかし、大問を丸ごと捨てるようなことをすれば6割には絶対に届かないので、苦手分野をつくらないようにするのが合格のポイントとなってきます。

簿記1級の合格者であれば、合格の可能性はグッと高くなります!
ただ、2級合格者は1級に挑戦するくらいの気持ちが必要となります・・・
独学で”簿記論”と”財務諸表論”の合格は可能なの?
不可能ではないと思いますが、かなり難しいと思います。
上記でもお伝えしましたが、実績十分の予備校に通い充実したカリキュラムで合格ノウハウを叩き込まれた状態で、合格率は約15~20%となります。社会人など時間に制限のある方は2~3年かかることでしょう。
予備校で手厚いサポートを受けても、合格できる可能性は極めて低い難関試験なので、独学となると合格率は5%程度。5~6年かかってしまうかもしれません

予備校への費用が節約できるかもしれませんが、それでも予備校には通ったほうがイイです。
独学で臨まれる方は相当な覚悟をもって学習をスタートしてください!
合格するためのポイント 【財務諸表論】
理論問題
出題内容としては理論問題が半分、計算問題が半分という感じです。
まず理論問題の対策としては、『内容を理解しつつ繰り返し暗記する』ことがポイント。
予備校に通えば、理論暗記シートなどが配布されると思うので、電車の移動時間など”隙間時間”を有効活用して頭に叩き込みましょう。

穴埋め問題だけでなく、「〇字以内で記述せよ」的な問題も出題されるので、しっかり暗記しておかないと解けないのです(涙)
計算問題
決算整理前のBS、PLを与えられた資料をもとに完成させていくという実践的な問題です。
簿記論に比べるとマニアックな問題はあまり出題されませんが、それでも難しいです。基礎項目をいかに間違えないかがポイントとなります。
また集計の方法も重要となります。模擬試験が始まるまでには、問題用紙や計算用の白紙(本試験でも配られます)にどうやって数字を集計していくのかを確立させておきましょう。

与えられた資料を素早く正確に集計していくには、繰り返し問題をといて集計方法を確立させていくしかありません。集計方法(ルーティーン)を身体に叩き込みましょう!
合格するためのポイント 【簿記論】
財務諸表論のように理論問題はなく、ほぼすべてが計算問題となります。
よって勉強方法としては、繰り返し問題演習が中心となっていきます。とにかく1問でも問題を多く説いて、手を動かしましょう。
最初はゆっくりでもいいので確実に理解していき、復習を重ねることで問題を解くスピードを上げていきましょう。
また、本試験は問題によって難易度にバラツキがあります。これまで学習した基本的な部分を抑えつつ確実に正解していきましょう。

初学者の方であれば「なんじゃこれ!」という問題が必ず出てきます。
難問に深入りせず、これまで学習したところをキチンと解けるようにしていきましょう♪
予備校に通うなら、どこがオススメなの?
安心と信頼の予備校 ”資格の大原”
引用:『資格の大原』公式サイトより
\資料請求は無料です/
■おすすめポイント

大原で学べば合格の可能性はグッと上がります!!
確実に合格したいなら迷わず大原を選ぶべし♪
コストを抑えたいなら通信講座の ”クレアール”
引用:『クレアール』公式サイトより
\資料請求は無料です/
■おすすめポイント

割引が適用されれば、他の予備校では考えられないくらいの値段で受講することが出来ます!!詳しくは 公式サイト を確認してみてね♪
■以下の記事にクレアールの特徴をまとめています
■他のスクールの特徴は以下の記事にまとめています
私がやっていた勉強スケジュール
これは実際に予備校に通って講義を受けていた時間です。1コマ3時間あるので集中力を維持させるのが本当にキツかったです。
ちなみに、上記以外の時間でも、時間があれば自習していました。土曜日は1日自習室に缶詰状態です。
電車で通学中も、ひたすら財表の理論問題を暗記していました。何度も目的駅を降車しそこねたのは今となってはいい思い出です(笑)

たまにテニスして気分転換していましたが、それでもキツかった・・・
学ぶことが多すぎてリフレッシュどころではありません(涙)
最終手段は予想問題の論点だけ頭に叩き込む
簿記論と財務諸表論の学習範囲は広く、学校や仕事の両立となってくると講義についていくので精一杯という状況になってしまう可能性もあります。
なかなか復習ができていない状況で、直前期(5月~)に入るようであれば答練の問題はまったく解けないかもしれません。(実際に私がそうでした・・・)
そのような場合、今回は記念受験と諦めて来年に向けて準備するのもいいかもしれませんが、予備校に通っているのであれば予想問題をいくつか用意してくれると思うので
こういった感じで、割り切って勉強を進めてみるのもアリだと思います。

ドンピシャで当たれば超ラッキーです!!
とにかく与えられた予想問題を繰り返し何回も解きましょう♪
1科目でも合格できればスゴい!
合格通知書は12月に郵送で送られてきます。合格できたなら、上の写真のように「合格〇〇」(〇〇は年度の数字が入ります)と記載されています。
”簿財”を無事に突破できたのであれば、税理士を目指すのであれば”法人税法”などの税法の試験にチャレンジしていく必要があります。
簿記論か財務諸表論どちらか一方を合格できた方も十分スゴいです。そのまま税理士にチャレンジしていくのも良し。
1科目でも合格していれば民間企業の経理に”就職”または”転職”も容易になるので、そういった道に進むのも良し。

1科目でも合格していれば、色んな可能性が広がっていくと思います!
更新などもないので、合格さえできれば一生モノですよ♪
おわりに
この記事では、『税理士試験の”簿記論”と”財務諸表論”』についてお伝えしました。
あらためて内容を整理すると
- 合格率が低く、予備校で長期間学習する必要あり
- 簿・財ともに簿記1級レベルの難しさ
- 1科目でも合格できれば色んな可能性がグッと広がる
簿記論と財務諸表論は必須科目といえど、合格率も低く予備校でしっかり学習していく必要があります。
そして両方とも簿記1級レベルの難易度であり、1科目を合格するだけでも大変です。
しかし、もし合格できれば税理士にグッと近づけるだけでなく、民間企業の経理にも就職しやすくなるというアドバンテージもゲットできます。

もし合格できたなら、得られるものはかなり大きいと思います!
最後まで諦めなければ、アナタなら絶対合格できる!!ファイトですっ♪