今の会社に勤めて数年…。そろそろ転職したいです
経理転職するんですが、どういったところに注意すればいいの?
こんにちは、ブロガーのジャックです。
今回は「20代経理転職の正しい方法」をご紹介します。
はじめて経験する方がほとんどだと思うので、気を付けてほしいことをゆるく解説していきますね!
まず先に結論を伝えると、
- 経理に強く、求人の多い転職サービスを利用する
- 転職で何を最優先するかを必ず明確にしておく
- 職務経歴書は背伸びせず、ありのまま書く
- 多少盛ってもいいが、退職理由は正直に話す
- できれば転職が決まってから現職に退職願を提出する
- 経理専任のアドバイザーが在籍&ハイクラスを目指せるサービスを利用
- 今の会社と同程度、またはそれ以上の条件の良い会社を選んで応募する
- 職務経歴書はやってきた仕事だけでなく、自分で改善したことを書く
- 簿記2級以上やTOEICのハイスコアを持っていれば積極的にPRする
- 3つ以上内定が出た状態で、どこに転職するかを選んでいく
20代の転職は成功しやすい半面、注意すべきことがたくさんあります!
ゆるく解説していきますので、最後までご覧くださいね。
20代経理転職のコツ【経験3年未満の方】
経理に強い&求人数の多いサービスを利用する
まず、転職する手順として最初にやらなければならないのは「転職サービス」に登録すること。
この「転職サービスを選ぶ」というのはめちゃくちゃ重要で、選択をミスると最悪な結果になりかねません。
経験が浅い方の転職サービスを選ぶコツとしては、
- 経理転職に強みを持っているかどうか
- 求人数をたくさん持っているかどうか
これらの要件を満たしているサービスを選ぶのが重要です。
実際に各サービスの公式HPで、転職実績や対象者、管理部門の求人数など確認しましょうね!
経験3年以下の20代にオススメのサービス
管理部門に特化 | 求人数が多いサービス | |||
---|---|---|---|---|
ジャスネット キャリア | マイナビ エージェント | リクルート エージェント | ||
求人数 | 約5,500 | 約2,400 | 約450,000 | 約600,000 |
非公開求人 | 全体の90% | 全体の99% | あり | 約100,000 |
書類・面接対策 | あり | あり | あり | あり |
主な年齢層 | 25~40歳 | 20~40歳 | 20~30代 | 20~50代 |
経理専任の担当 | あり | あり | あり | なし |
土日の対応 | 土曜のみ | なし | 土曜のみ | 土曜のみ |
スカウト機能 | あり | なし | なし | あり |
経験3年以下の方の場合は、経験者採用としてではなく、第二新卒という立場で活動を進めることになります。
3年以上経験している方と比べると、少し苦労するかもしれません。
理由としては、ほとんどの経理求人は募集要項で「実務経験3年以上」を記載しているから。
経験3年以下でもOKという求人は少ないので、見つけたら片っ端から応募するようにしましょう。
個人的にオススメの組み合わせは
まずマイナビエージェントを選んだのは、求人数が多いのと経理専任のアドバイザーが在籍しているから。
経験が浅くても応募可能な企業をたくさん紹介してもらえるでしょう。
そして、MS-Japanについては、経理部門に特化している転職サービスなので、マイナビが取り扱っていない非公開求人を紹介してくれます。
担当してくれるアドバイザーも経理経験がある方なので、これからどんな経理人生を歩んでいきたいのかをしっかり明確にして求人を紹介してもらいましょう。
マイナビで幅広く求人を網羅し、MSで穴場の求人を見つけましょう!
転職サイトを使うのはNG
転職サイトについては、就活と同じように自分だけで書類作成&企業にエントリー&面接日程調整して就職活動を進めていくスタイル。
馴染みはあるかもしれませんが、正直おすすめはしません。
掲載料が安いので、そこまで採用に本気でない企業が多く、ウソの求人内容を掲載してくる超ブラックな企業とかも普通にあります。
また、職務経歴書の添削や面接対策といったサービスがありません。
面接日程の調整や年収の交渉なども自分でしなければなりません。
自分1人で全部やらないといけないので、仕事をやりつつ転職活動をするのは大変です。
スカウト型&ハイクラス転職サービスもNG
職務経験に自信がない方は「スカウト型」や「ハイクラス転職」のサービスもやめておきましょう。
これらのサービスは経験3年未満ではほとんど相手にされません。
それなりに経験がある人が使うサービスなので、使わないようにしてください。
経験3年未満だと、そこまでハイレベルな仕事はしないと思うので…
職務経歴に自信がなければ絶対に使わないように!
転職で何を最優先するかを必ず明確にしておく
3年未満で辞めるとなれば、前職は新卒で入社した会社だと思います。
辞めた理由は人それぞれですが、なぜ辞めようと思ったのかを明確にしておきましょう。
「なぜ辞めようと思ったのか」という部分を漠然としたまま転職活動をはじめても上手くいきません。
例え上手く転職できたとしても、また自分でもよく分からないまま再び転職を繰り返してしまいます。
- 人間関係が辛くて辞めた
- 仕事内容が面白くなくて辞めた
- 仕事が忙しすぎて辞めた
- もっと給料が欲しいから辞めた
- 休みが全然取れないので辞めた
3年未満で辞める場合の理由はほとんどがこの5つのどれかでしょう。
この5つのうち、一体どれが自分にとって我慢できなかった部分なのか?
それを明確にすれば、おのずと次の転職でどんな条件を最優先にするか決まってくると思います。
全部欲しいと欲張ってはいけません。自分の中で「この条件だけは譲れない!」というものを1つ明確にして転職に望むようにしましょう。
職務経歴書は背伸びせずありのまま書く
転職の場合、就活とはちがって職務経歴書を作らなければなりません。
まあ簡単に言うと、前職でどんな仕事をやってきたか、どういう成果をだしていたかを端的にまとめて書いた書類です。
よく職務経歴書は多少盛ってでも良い風に書けみたいにいう人がいますが、絶対にやめてください。
経験が3年未満の人が背伸びして書いてもそこまで効果はなく、一発でウソだと見抜かれます。
3年未満で経験する仕事としては、以下のような感じではないでしょうか?
- 売掛金の管理
- 伝票の作成
- 各種伝票のチェック
- 会計システムへの情報入力
- 決算の一部を担当
こういった、当たり前でなんとでもない仕事について、正直に書いておけばいいのです。
3年未満で他の人と差別化できるような、超凄い仕事なんて普通まかされたりしません。
「自分はなにも凄いことをしていないし、書くこともない…」なんて思わなくてOK。やってきた事を正直に書きましょう。
ヘタに背伸びして書くと面接で突っ込まれます。
これまで経験したことをありのまま素直に書いてみてください!
多少盛ってもいいが、退職理由は正直に話す
先ほどもお伝えしましたが、3年未満の退職理由のほとんどは、
- 人間関係が辛くて辞めた
- 仕事内容が面白くなくて辞めた
- 仕事が忙しすぎて辞めた
- もっと給料が欲しいから辞めた
- 休みが全然取れないので辞めた
こんな感じの理由だと思います。
ただ、転職サイトなどで「このような退職理由の場合は正直に話すのはNG」みたいな風にかかれていたりするので、ほとんどの転職者は面接で、
- もっとやりがいのある仕事をしたい!
- キャリアアップできる環境で仕事したい!
みたいな意識高い系を装って理由を話したりしますが、これは絶対にやめてください。
本音でもないことを話しても一発でバレます。そんな作り話を一生懸命考えるくらいなら、本当の転職理由を正直に話すほうが100倍マシです。
というか、上記の退職理由でも十分な退職理由になります。転職サイトに書かれている事をすべて鵜呑みにしないように。
多少は盛ってもいいですが、退職理由を1から創り上げるようなことはしないようにしましょう。
転職理由を正直に伝えて、「そんな理由で~」みたいに言ってくる会社は間違いなくブラックです。
こっちからお断りしちゃいましょう!
できれば転職が決まってから現職に退職願を提出する
できれば在職中に転職活動をして、転職が決まってから現職をやめるようにしましょう。
実家に住んでいるなど、住むところにもお金にも困っていない状況であれば、辞めてからのんびり転職活動を始めるのもいいかもしれませんが…
そうでない状況なら、現職中に活動を並行して進めてください。
お金がじわじわとなくなっていく状況は、想像よりもめっちゃ焦ります。
焦ってブラック企業に転職してしまっては本末転倒。そうならないように上手く現職の仕事をしながら、転職活動を進めていくように。
もし、本当に仕事が忙しくて転職活動をする余裕がない状況であれば
という裏技も使えたりします。
こうすれば休職手当を貰いつつ、転職活動にもフォーカスできるので、満足のいく転職活動ができると思います。
少しズルい感じもしますが、休職中に転職活動をしている方はたくさんいます。
まだ3年未満の新人であれば、休んだり早退するのも気を使いますからね…。
思い切って休職して転職活動したほうがいいかもしれませんよ。
20代経理転職のコツ【経験3年以上の方】
- 経理専任のアドバイザーが在籍&ハイクラスを目指せるサービスを利用
- 今の会社と同程度、またはそれ以上の条件の良い会社を選んで応募する
- 職務経歴書はやってきた仕事だけでなく、自分で改善したことを書く
- 簿記2級以上やTOEICのハイスコアを持っていれば積極的にPRする
- 3つ以上内定が出た状態で、どこに転職するかを選んでいく
20代でかつ経理経験が3年以上ある方は転職しやすいです。
基本的にどの会社も経理は人手不足。若くて経験が3年以上ある人材は喉から手が出るほど欲しがっています。
20代経験3年以上のブランドはマジで最強です。
転職先を妥協するようなことは絶対にしないように!
スカウト型やハイクラスを目指せるサービスも利用する
経験が3年未満の方は、とりあえず求人数の多いサービスを利用するのがベターですが…
経験が3年以上ある方は、経理に強い転職サービスだけでなく、スカウト型やハイクラスを目指せるサービスも利用したほうがいいです。
「経理経験3年以上」は皆さんが思っている以上に価値のあるものです。その価値を十分に活かせるサービスを利用してください。
まあリクナビなど求人数を売りにしているサービスも使ってもいいですが、経理知識のないアドバイザーが付いたりして、安く買いたたかれる可能性もあるので注意してください。
経験が3年以上あれば、スカウト型やハイクラスのサービスで自分を高く売り込みましょう!
経験3年以上の20代にオススメのサービス
スカウト型 | ハイクラス | 経理転職に強いサービス | ||
---|---|---|---|---|
ビズリーチ | JACリクルートメント | マイナビ エージェント | MS-Japan | |
求人数 | 約160,000 | 約25,000 | 約450,000 | 約5,500 |
非公開求人 | あり | あり | あり | 全体の90% |
書類・面接対策 | なし | あり | あり | あり |
主な年齢層 | 25~50歳 | 25~50歳 | 20~30代 | 25~40歳 |
経理専任の担当 | なし | あり | あり | あり |
土日の対応 | 企業による | 土曜のみ | 土曜のみ | 土曜のみ |
スカウト機能 | あり | あり | なし | あり |
マイナビエージェントとMS-Japanは、経理専任のアドバイザーがついてサポートしてくれるので、自分の思いつかなかった道を提示してくれたりします。
実際に私はIPO予定の会社を進められたりしました。(まあ激務そうなんで断りましたが笑)
事業会社の普通の経理だけでなく、経理経験を活かせる職種を提案してくれたりもするので、自分の可能性を広げていきたい人はぜひ利用してください。
また、ビズリーチといったスカウト型のサービスは自分が予想だにしなかった企業からオファーがくることもあります。
それくらい経理経験3年以上というのは、どの企業も喉から手が出るほどほしい人材なのです。
経理経験3年以上の方は、今の会社以上の待遇を受けられるようなところを目指していきましょうね!
「転職会議」といった評判サイトも確認するように
経験者であれば、「転職会議」といった評判サイトも利用しましょう。
会社に在籍したことのある社員のリアルなレビューを知ることができます。
転職エージェントから「あんまりそういう評価サイトの内容は信じない方がいい」と言われたことがありますが…
火のないところに煙は立ちません!
レビューの中で同じ事が3回書かれていることについては、かなり信憑性があるので注意してください。
総合評価が3.0以下の企業は要注意ですよ!
今の会社と同程度、またはそれ以上の条件の良い会社を選んで応募する
これめっちゃ重要です。大事なのでもう一度言います。
これめっちゃ重要です!
今勤めている企業が誰もが知っている超一流の企業であればそれ以上は望めないかもしれませんが、そうでないなら条件を落とすような転職は絶対に後悔します。
よく「年収が下がってもいいので、ラクな会社に行きたい」というような方がいらっしゃいますが…
そういう方は一度立ち止まってゆっくりと冷静になって考えてみてください。
結局は金です。やりがいやワークライフバランスを重視しても貰える金が少なければ結局また転職するというハメになります。
毎日終電ギリギリで鬼のような残業が続いているのであれば仕方ないかもしれませんが、そのような切羽詰まった状況でなければ、今よりも好条件を目指して活動してみてください。
経験があるのに、今よりも条件の下がる転職をするのは絶対に後悔します…
これだけは本当にやらないでください!
職務経歴書はやってきた仕事だけでなく、自分で改善したことを書く
3年以上経験していれば、定例業務の他に決算や連結など+αで何かしら経験していると思います。
経験してきた仕事はどんな小さな仕事でも素直に職務経歴書に書くようにしてください。
そして、3年以上経験しているとなれば、なにかしら「改善」したこともあると思います。
「改善」と聞くと、大きなことをでたくさんの人を巻き込んだ改革みたいなのを想像されるかと思いますが、そんな大それたものではなくていいです。例えば、
- 紙ベースで管理していたものをExcelで管理するようにした
- 関数を使って集計業務をより簡単にできるようにした
- テンプレートを作成し、業務を早く捌けるようになった
など、自分の業務範囲内での小さな改善で十分です。
「何か問題が発生」⇨「自分でどのように対処してきたか」というようなストーリー性があれば相手にも共感されやすいので、そういうエピソードがあればどんどん書いていきましょう。
今であれば「インボイス制度や電帳法の対応のためにシステム導入して社内に定着させた」みたいな経験があれば最強です。
こういうことを経験された方は希少なので、さらにハイクラスの転職を目指してみてはいかがでしょう?
なにかしら経験⇨改善というエピソードは最強です。積極的に書いていきましょうね!
簿記2級以上やTOEICのハイスコアを持っていれば積極的にPRする
よく「簿記2級ではダメなのか?」という方もいらっしゃいますが、簿記2級は経理にとっては取っていて当たり前のもの。
持っていなければかなりマイナスになるので注意しましょう。
募集要項にも「必須:簿記2級または相応の知識」が書かれているところは多いです。
しかし、3年以上経験があって簿記2級以上(1級や税理士の科目合格)またはTOEICのハイスコア(700点以上)この2つどちらか持っていれば、書類選考で落ちることはまずありません。
なので、この2つのどちらかを持っている方は、履歴書や職務経歴書に書いて積極的にPRしましょう。
大企業であれば、「歓迎:簿記1級・税理士科目合格、英語(TOEIC700以上)」と書かれているところが多いですね!
3つ以上内定が出た状態で、どこに転職するかを選ぶ
本当に自分が心の底から行きたいと思う企業から内定をもらえたら、即決して転職活動を終了してもいいですが…
せっかく優位に転職活動ができる立場なので、個人的には3つぐらい内定を貰ってからゆっくり選ぶのもいいと思います。
「企業側から早く返事が欲しい」と言われても、場合によっては少し待ってもらえたりもするので、アドバイザーに打診してみましょう。
せっかく経験ありで自分優位の転職ができる状態なので、妥協して企業を選ぶような事は絶対にしないように。
「どこでもいいから早く転職したい!」みたいな感じでやると絶対に後悔してしまいます。そうならないように、ゆっくりと考えて自分が納得した状態で転職先を選びましょうね。
しっかりと考えて、どこに就職するか決めましょうね!
【まとめ】しっかりと準備をして後悔のない転職をしましょう
この記事では「20代の経理転職」についてご紹介しました。
あらためて内容を整理すると、
- 経理に強く、求人の多い転職サービスを利用する
- 転職で何を最優先するかを必ず明確にしておく
- 職務経歴書は背伸びせず、ありのまま書く
- 多少盛ってもいいが、退職理由は正直に話す
- できれば転職が決まってから現職に退職願を提出する
- 経理専任のアドバイザーが在籍&ハイクラスを目指せるサービスを利用
- 今の会社と同程度、またはそれ以上の条件の良い会社を選んで応募する
- 職務経歴書はやってきた仕事だけでなく、自分で改善したことを書く
- 簿記2級以上やTOEICのハイスコアを持っていれば積極的にPRする
- 3つ以上内定が出た状態で、どこに転職するかを選んでいく
20代は転職しやすい分、失敗してしまうと後々の社会人生活に響いてしまいます。
なので自分の経験に応じた転職サービスを使うのはもちろん、なぜ転職したいのかを明確にした上で行動するようにしましょう。
ただ何となく転職したいという思いで行動するのだけは絶対にやめてください。
20代というアドバンテージを最大に活かせるよう、しっかりと準備して転職するようにしましょうね!