大企業の経理ってどうなの?
「仕事がラク!」という噂があるけど、本当なの!?
こんにちは、ブロガーのジャックです。
本日は「大企業の経理はラクなのかどうか」についてお伝えします。
よく「大企業の経理はラク!」と噂されますが、本当のところどうなのでしょう?
新卒や未経験で経理になる人は特に気になりますよね?
この記事では筆者自身の経験をもとに、大企業経理はラクなのかどうか&なぜラクだと言われているのかについて詳しくお伝えしていきます。
先に結論をお伝えすると、
- 総合的に見ると比較的ラク
- ただし、人によっては大変と感じてしまう場合もあり
- 噂を信じて安易に入社するのはNG
それでは、詳しく説明していきますね!
なぜ「大企業の経理はラク!」と言われるの?
皆さんは「大企業の経理」と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?
大体の人は以下のようなイメージを持っているのではないでしょうか?
- よくわからないけど、お金を管理する部署
- やることやっていれば定時で帰れる
- ノルマなどがなく気楽に働ける
実際に経理の仕事はやってみないと、どんな仕事をやっているのか・どれくらい大変なのか経験することができないので、こういったざっくりしたイメージになるかと思います。
実際のところ、これらのイメージはあっています。
更に言うと、「快適な事務所で働ける」「休みやすい」なども言われることが多いですが、大体あっています。
ただ、これらのイメージは経理の良い部分だけであって、他の部門にはない経理の大変な部分ももちろんあります。
また、会社によってはこれらの良いイメージが当てはまらない経理ももちろんあります。
しかしながら、経理のような本社部署は、現場とあまり関わりがないので、このような良い部分のイメージだけが一人歩きしてしまうことが多いのです。
実際に「経理ってどうせ暇でしょ?」って同期に言われたことあります…。
仕事内容が表に出ない分、何もやってないと思われることが多いんですよね~。
ぶっちゃけラクかどうかは会社による
大企業の経理はラクだと言われていますが、ぶっちゃけると「ラクかどうかは会社による」という感じです。
大企業の経理と言っても様々で、以下のように条件が違えば、働きやすさもガラリと変わります。
- 上場しているのか、非上場なのか
- 本社以外にも経理部があるのか(支社や工場など)
- 会社がどういった業種に属しているのか
まず、上場しているか・していないかのポイントで言うと、上場している企業の方がキツい可能性は高いです。
非上場の大企業以上に監査が厳格であり、IR作成などといった上場企業独自の業務も発生するので、シンプルに仕事量が多くなってしまいます。
そして、「本社以外にも経理があるかどうか」というところも大事なポイント。
ほとんどの大企業は高確率で本社以外にも支社や工場に経理部門があります。
このように、他場所でも経理がある場合、短いスパンで転勤が発生する可能性が高いです。
一概に「大企業の経理はラク!」とは言えないんですね。
世間一般で言われている「大企業経理のラクな部分」
- 給与&福利厚生が手厚い
- ルーチンワークが多い
- 分業制なので役割が明確
- 繁忙期と閑散期が明確
- スケジュールを組みやすい
ラクかどうかは会社によりけりですが、SNSで検索したりググったりすると、基本こういったことが書かれてると思います。
実際のところ、給与や福利厚生については満足できること間違いありません。
仕事面では分業制なので、自分に与えられた仕事をコツコツとこなしておけばOK。マイペースで計画的に働きたい人にとっては最高だと思います。
会社にもよるかもしれませんが、10連休を取得して海外旅行に行かれる人などもいるので、プライベートを充実させたい人は大手企業の経理はおすすめだと思います。
中小企業のように、経理以外の仕事をさせられることはありません!
経理の仕事を集中してやることができ、休みやすいのでプライベートも満喫できますよ。
世間一般で言われている「大企業経理のキツい部分」
- 決算が多い
- 計画策定&見通し作成が多い
- 監査が多く、融通が利かない
- 周りとの人間関係構築が大変
- 常に転勤のプレッシャーがある
こちらもSNSで検索したり、ググったりすれば、このような結果が表示されると思います。
確かに、月次決算や四半期決算を導入しているところがほとんどなので、中小企業よりも決算は多く、その分業務量も増えます。
決算だけではなく、意味もない計画をやたら作らされるので、場合によってはかなり激務になることも。
そして会社の規模が大きければ大きいほど、監査は多く、融通が利かないのでイラつくことは多々あります。
重箱の隅を突くような指摘もあり、指摘があるごとに是正しなければならないので、かなり面倒です。(指摘の内容が2点3点することもあります)
また、周りとの人間関係構築もめちゃくちゃ大変です。(個人的にはコレが一番キツい…)
パワハラを平気でする人や延々と嫌味を言ってくるお局も必ずいます。そういった人たちと良い関係を構築していかないといけないので、かなり神経を使います。
ルールが厳格で融通が利かず、常に周りに配慮しなければなりません…。
結構メンタルにくるので、その点はご注意くださいね
実際に筆者が経験して感じたこと
中小企業と比べて働きやすい制度は整っている
中小と比べると、間違いなく働きやすい制度は整っています。
フレックスや時間休を自由に使えるところが多いので、子育て中の方にとってはかなり助かると思います。
中には託児所がある超ホワイト企業もあるので、そういったところは子育て世代にとっては非常にありがたいですね。
また、テレワークによる在宅勤務もOKのところが多いので、柔軟に働けると思います。
中小と比べて、補助が充実している点は非常に魅力的に感じました。
生活で困るようなことは、ほとんどないと思います!
今後の転職活動がラクになる
仕事やプライベートだけではなく、今後のキャリアもラクになります。
というのも、「大企業の経理で働いていた」という事実だけで、市場価値は一気に上がります。
もちろん何年働いていた・どんな仕事をしていたかにもよりますが、有名な大企業で働いていた人材とよくわからない中小企業で働いていた人材で同じくらいのスキルなら間違いなく大企業に勤めていた方を採用します。
それくらい、大企業のネームバリューは大きいのです。
このように、大企業で働いたという実績があるだけで、可能性が広がります。
今後のキャリア形成がラクになる可能性が高いということで、大企業に勤めるのはオススメですよ。
事務所が利便性の高いエリアにある
大企業は高確率で利便性の高い立地に事務所を構えていることが多いです。
超大手の企業であれば、駅直結のビルに事務所を構えていることもあり、雨の日などはめちゃくちゃ助かります。
また、そういった利便性の高い場所は商業施設などもあるので、仕事帰りに買い物したり、飲みに行ったり、習い事をしたりすることができます。
ラクして通勤したい方にとっては非常にありがたいですね!
人間関係で苦労する可能性は高い
ラクできる良い部分を紹介してきましたが、もちろん大手ならではの苦労もあります。
個人的に一番苦労したのが「人間関係」
大企業は人が多い分、「なんやねんコイツ」と思う社員が少なからず存在します。
そして、そういった社員と上手く付き合っていかなければなりません。
「嫌いな人とわざわざ付き合う必要なんてない」「無視して自分の仕事だけすればいい」みたいなことをいう人がいますが、それができれば苦労なんてしませんよね?
特に新人であれば、そんなことできるわけありません。普通の人はそんな度胸ありません。
そんなことすると一発で居場所を失ってしまいますし、これからの社会人生活を考えるとマイナスでしかありません。
苦手な人であろうとも、我慢して良い関係性を構築するよう努力し、そこから生き抜くための処世術を学んでいくしかないのです。
めちゃくちゃ大変で辛いですが、少しずつ社内政治を学んでいき、周りの人間をうまくコントロールできるようになれば、より良い社会人ライフを送れるようになれます。
どんなホワイト企業でも「人間関係」の問題は避けて通れません。
波風立てないよう、節度を持って他人と接するようにしましょう。
転勤のプレッシャーとも向き合わないといけない
大企業であれば、転勤のプレッシャーとも向き合わなければなりません。
新卒の頃はそこまで気にならないかもしれませんが、住み慣れた土地を離れて、誰も知り合いがいない土地に転勤させられたら結構メンタルにきます。
更に大企業のタチの悪いところが、結婚や家購入など、人生の大きなライフイベントが発生して簡単に会社を辞められなくなった状況で転勤を言い渡したりします。
ただでさえ、生活環境がガラリと変わってメンタルにきてる状況なのに、平気で追い打ちをかけてきます。
慣れない土地で慣れない生活をしなければならないのは本当にキツイので、大企業で働く場合はこういった生活になる可能性もあるということを念頭においてください。
あと、海外転勤になる可能性もあることは十分理解しておくように。
国内ならまだしも、大企業なら海外転勤も普通にあります。
しかも、華やかな先進国ではなく、ほとんどの会社は発展途上国へ転勤させることが多いです。
大企業では、こういった転勤に対する大変さを必ず1度は経験させられると思います。
その点はしっかり理解しておくようにしてくださいね。
どうすれば大企業経理に入社できる?
新卒の場合
- 就活までに簿記2級に合格しておく
- どの業界にするかを決める
- 決めた業界のトップ50~100の企業を把握する
- 転職会議などの口コミサイトで企業のレビューをチェック
- 総合評価が3.0以上の企業に片っ端からエントリーしていく
まず、最低でも簿記2級は合格しておくようにしましょう。
簿記を持っていない場合、入社できても経理以外に配属させられる可能性があります。(基本、大企業は総合職採用なので、希望通りの配属にならないことも多々あります)
就活時の対策としては、はじめにどの業界にするかを決めるようにしましょう。
業界を定めれば企業分析もしやすくなり、志望理由も似たような内容を流用できるので、かなりラクになります。
穴場の優良大企業にも巡り合える可能性もアップするので、非常におすすめです。
業界を決めたら後は、その会社のトップ100の企業をピックアップして、転職会議などの口コミサイトでレビューをチェック。
何事にも、まずは方針を固めるのが重要。
あれもこれもと色んな業界の会社にエントリーしても、絶対にうまく行きませんよ!
転職の場合
- 簿記2級以上は必須。必ず合格するように。
- 最低でも3年以上は経理を経験しておくこと。
- 未経験での転職は選り好みNG。応募可能なところは全て受ける。
- 経験者はこれまでの経験を踏まえて、転職で何を実現したいのかを考える
- 経験者は「ビズリーチ
」などスカウト型転職サービスも利用する。
まず、新卒同様に簿記2級は必ず合格しておくようにしましょう。
経理の転職では、ほとんどの募集要項に「簿記2級(または同等の知識)」と記載されています。
もし合格していなければ、可能性の範囲が一気に狭まってしまいます。転職活動をする前には必ず合格しておきましょう。
そして、経理転職で一番重要と言っても過言ではない「経験」
今は、「石の上にも3年なんて言葉は昭和の古臭い考え方だ」という人がいますが、経理転職については当てはまりません。
経理は常に人手不足。よって、経理転職ではどれくらい・どんな業務経験があるのか一番重要視されます。
実際に経理の募集要項を見てみると、ほとんどの会社で「経験3年以上」を記載しています。酷な話ですが、経験がなければまったく相手にされません。
未経験で経理になる方はかなり苦労します。相応の覚悟をもって挑むように。
銀行営業やコンサルなど華々しい経歴があれば話が別ですが、自慢できるほどの経歴がなければリクナビエージェントやマイナビエージェントなど求人数の多い転職サービスを利用して、根気強く転職活動を続けてください。
ただ、もし3年以上の経験があれば、可能性は一気に広がります。
3年以上の経験がある人材は市場価値が高く、若ければ若いほどプレミアがつきます。
これまでの経験から、転職で何を実現したいのかを洗い出して、整理してから転職活動を開始しましょう。
実際の転職活動は、リクルートエージェント
3年以上の経験があれば、それなりに企業から直接スカウトが来るので、本気で採用活動をしている優良企業に巡り合える可能性が高くなります。
転職で何を実現したいのかを明確にして、後悔のない転職をしてくださいね!
経理がラクな会社の特徴はコチラ
- 最新のITツール&システムを導入している
- クラウド会計ソフトを導入している
- 経費精算システムを利用している
- ペーパーレス化を推進している
- 外部アウトソーシングを上手く利用している
色々と書きましたが、要は最新のシステムをちゃんと導入してペーパーレス化を進めているかということ。
これができているところとできていないところでは、業務スピードが全然違います。
驚くかもしれませんが、令和の時代になっても紙にハンコついているような会社はめちゃくちゃあります。
そういったところは必然的に作業量が多くなり、手間も増えるので気を付けましょう。
また、面倒で大変な仕事は外部にアウトソーシングして、担当者の負担を減らしているかどうかも重要です。
今はだれでもできるような面倒な単純作業はアウトソーシングして、財務分析や経営陣に対する意思決定のサポートをメインでやるような会社がたくさんあります。
面倒ごとは外部に依頼して、本当に必要な仕事に集中できる環境かどうかで、ラクかどうか変わってきますよ。
ネットやSNSでの意見はコチラ
まとめ
この記事では「大企業の経理はラクなのかどうか」についてお伝えしました。
あらためて、内容を整理すると、
- 総合的に見ると比較的ラク
- ただし、人によっては大変と感じてしまう場合もあり
- 噂を信じて安易に入社するのはNG
個人的な意見としては、トータル的に考えればラクだと思います。
しかしながら、人間関係の大変さや転勤のプレッシャーなど、人によってはかなり大変と感じてしまうこともあります。
なので、「ラクしたいから大企業に転職したい」といった気持ちで安易に転職を決断するのだけはやめましょう。
もし転職するとしたら、以下の事は必ず実行するように。
いい加減な気持ちで転職⇨失敗をしてしまい、経歴に傷がついてしまうと、それが後になって足かせとなってしまうこともあります。
自分の将来のキャリアについても配慮しつつ、後悔のない転職活動をしてくださいね。