大企業の経理ってどうなの??
ラクって言われてるけど本当なの??
どうも、ブロガーのジャックです。
本日は「大企業の経理はラクなのかどうか」についてお伝えいたします。
よく「大企業の経理は楽!」って言われますが、本当なのかどうか気になりますよね?
私は中小で2年、大企業で6年、経理で仕事をしています。その経験を踏まえて事実を包み隠さずお伝えします。
先に結論をお伝えすると、
- ラクかどうかは会社によって違う
- ただ中小企業よりはラクな部分が多い
経理に就職・転職しようと考えている方はぜひ参考にしてください。
ラクかどうかは会社によって違う
まず結論を言うと、「ラクかどうかは会社による」という感じです。
大企業の経理といっても様々で、
- 上場しているのか、非上場なのか
- 本社以外にも経理部があるのか(支社や工場など)
- 会社がどういった業種に属しているのか
一概に「大企業の経理は楽!」とは言えないんですね。
「上場」か「非上場」かは要チェック!
上場企業であるかどうかはしっかり確認しておきましょう。
上場企業の経理はとても大変です。
理由としては、
- 繁忙期が多い
- 監査が多い
- ルールが厳しい
イベントが終われば、また次のイベントの準備に取り掛からなければなりません。
一息つく暇もないので、本当に目が回りますよ。
上場企業は通常の会社に比べて繁忙期が多い
四半期決算なので、3ヶ月に1度決算があります。
やっと決算を乗り越えたと思ったら次は計画や見通し・IR資料の作成などもしなければなりません。
もちろん通常業務もやらなければならないので、本当に時間がありません。
上場企業は監査が多く、ルールに厳しい
上場企業は監査が多く、ルールにとても厳しいです。
- 上場企業は事業主ではなく「株主」のもの
- 株主には「真実な報告」をしなければならない
企業は株主に真実な報告をする義務があり、その報告の信憑性を保証するために「監査」を行う必要があります。
「監査」は上場企業にとって大切なイベント。一切の妥協はないので本当に大変です。
本社以外にも経理があるか要チェック!
日本の主要都市だけでなく、工場や海外支店に経理がある場合は要注意です。
- 転勤がしょっちゅう発生する
- 激務であるかどうかは配属ガチャ次第になる
- 場所ごとに仕事のやり方が違っていたりする
経理部門が本社以外にもある場合、短いスパンで転勤が発生するので大変です。
企業によっては場所ごとに仕事の進め方が違ったりすることもあるので、1から仕事のやり方を学びなおさなければならないことも。
頻繁に転勤のある会社は精神的にラクではないので気をつけましょう。
会社がどういった業種に属しているのか要チェック!
一概に言えませんが、会社がどういった業種なのかもチェックしておきましょう。
- 外資・コンサル系
- エンタメ・広告系
- 医療・介護系
こういった世間一般で激務と言われているような業界には注意した方がいいです。
経理だから現場が忙しくても、関係ないんじゃないかと思うかもしれませんが…
経理であってもホワイトな業種の会社に就職したほうがいいですね。
おすすめの業界
- 製造業(休みが取りやすい)
- IT(リモートワーク推奨)
- インフラ関係(高年収)
中小企業と比べたらラクな部分は多い
大企業の仕事は大変ですが、中小企業と比べるとラクな部分(良い部分)は多いです。例えば、
- 担当している分野にだけ集中できる
- マニュアルがキチンと作られている
- 有給がとりやすい
- 在宅(テレワーク)しやすい
- 長年居続ければそれなりの給料がもらえる
一見、中小の方が責任もなくのんびり仕事できるんじゃないかと思われるかもしれませんが、年を取ればそれなりに大変な仕事させられます。
おなじ大変な思いするなら、少しでも給料の良い大企業に行った方が心にゆとりを持つことができますよ。(世の中けっきょく金です。)
中小よりも大企業の方がラクに仕事できる可能性は高いですね。
担当している分野にだけ集中できる
大企業の経理は「担当した分野のスペシャリストになる」という感じです。例えば、
- 資金繰り
- 債権・債務の管理
- 固定資産
- 税務
- 計画策定などの管理会計
- 原価計算
担当がグループごとに分かれているので、配属されたグループが担っている分野をマスターしていきます。
担当した分野のスペシャリストになれますよ。
マニュアルがキチンと作られている
大企業はマニュアルがきちんと作られている場合が多いので、以下のようなメリットがあります。
- スムーズに仕事を覚えられる
- マニュアル通りやれば最低限の仕事はできる
- 引継ぎをラクにおこなえる
全く初めての仕事でも安心して取り組めるのは、実務的にも精神的にもかなりラクです。
分からない事があっても、マニュアルがキチンと作られていると安心できますね。
※ただし、自分が担当している時にやり方を変えないといけない状況になるとマニュアルを作り直さなければなりません。その時は少し手間がかかります。
有給がとりやすい
大企業の経理は有給が取りやすく、とても休みやすいです。
- 人数が多いので急用で休んでもカバーしてくれる
- 働き方改革により休みやすい雰囲気になっている
- コンプライアンス遵守の意識が高くなっている
現代は大企業であればあるほどコンプライアンス遵守の意識が強く、働き方改革などでしっかりと部下に休みを取らさないと上の人間が怒られたりする時代です。
また不当に働かせて、その事実を労基にチクられたりすると社会的な信用を失ってしまう可能性もあります(大企業はこれを1番嫌がってます)
中小企業に比べると休みが取りやすく、休む時に気を使うような事もありませんよ。
在宅(テレワーク)しやすい
大企業であればテレワークできる環境も整っていると思います。
- 通勤ラッシュのストレスから解放される
- 苦手な先輩や上司と顔を合わせなくてもよい
- 家事や育児にも専念できる
メンタル的にかなりラクに仕事ができるのは間違いありません。
「会社に行って仕事をする」というのが嫌いな方には最高だと思います!
長年居続ければそれなりの給料がもらえる
大企業ではどんなに能力が低くても、会社に居続けさえすればそれなりの給料はもらえます。
実際に私がいた会社では、仕事内容が「郵便物の仕分けのみ」で年収が700万という方もいました。(マジです)
完全能力主義でないかぎり会社にしがみついておけば、ある程度の給料は補償されているので気持ち的にはラクだと思います。
年功序列であれば勝手に給料は上がっていきます。下っ端でも年齢を重ねていたらそこそこもらえますよ。
※年齢層の若い会社は実力主義の可能性もあるので、就職や転職の際には注意しましょう。
大企業の経理になる方法は?
【学生の場合】経理配属になるよう準備しましょう
学生の方であれば、次の2点を抑えておきましょう。
- 知名度の低い大企業へエントリーする
- 最低でも日商簿記2級には合格しておく
大企業は倍率が高く、入社するのは大変だと思いますが…
世間一般に知られていない優良な大企業もたくさんあるので、そういった倍率の低い企業へ積極的にエントリーすることをオススメします。
大企業の場合、ほとんどが総合職採用なので、どの部門に配属されるかは入社後に決められます。簿記の資格がなければ、経理希望と伝えても配属される可能性は低いので注意しましょう。
簿記2級に合格して、知名度の低い大企業へ片っ端エントリーしていきましょう。
簿記2級を最短で合格するなら
スタディング | Net-school | クレアール | 資格の大原 | |
---|---|---|---|---|
料金 | 2級合格コース ⇨19,800円 3級セットコース ⇨21,800円 | 通常時 ⇨41,000円 速修コース ⇨33,000円 | 通常時 ⇨53,000円 各月の割引(例) ⇨36,570円 | 通常時 ⇨67,100円 割引時 ⇨65,000円 |
教育給付制度 | ー | ○ | ○ | ○ |
講座の回数 | 50回 | 26回 | 113回 | 36回 |
実力テスト | 6回 | 5回 | 3回 | ー |
直前対策 | 6回 | 4回 | 1回 | 6回 |
無料体験 | あり | ー | ー | ー |
2級を最短で合格するなら、通信講座を利用しましょう。
最短で合格できるノウハウや正しい勉強スケジュール、スキマ時間を有効活用できるツールなどを提供してくれるので、独学よりも早く確実に合格を目指せます。
ただ、そこそこお金はかかってしまいます。高いところだと5万円以上かかるところも。
業界最安値の2万円ほどでサービスを利用できます。紙ベースのテキストや問題集ではありませんが、紙が必要なら職場や学校で印刷すればOK。
独学でやっちゃうと間違った解釈をしてしまうかもしれないので、通信講座で正しく学んだ方がいいですよ。
【転職の場合】実務経験を3年以上積みましょう
転職で大企業の経理になるためには、「実務経験」を積んでおく必要があります。
- ほとんどの大企業は実務経験者を募集している
- 未経験者の募集があったとしても、倍率がめちゃくちゃ高い
「実務経験3年以上」を条件にしているところが多く、未経験者では応募すらできません。
逆に言うと実務経験さえあれば選択肢が一気に広がるので、未経験の方はまず中小の経理に転職して3年ほど実務を経験し、その後に大企業の経理に転職しましょう。
実務経験が3年以上あれば書類選考はほとんど通過しますよ。
経理に強く案件の多い「転職サービス」を利用しましょう
管理部門に特化 | 未経験転職におすすめ | |||
---|---|---|---|---|
MS-Japan | ジャスネット キャリア | マイナビ エージェント | リクルート エージェント | |
求人数 | 約5,500 | 約2,400 | 約450,000 | 約600,000 |
非公開求人 | 全体の90% | 全体の99% | あり | 約100,000 |
書類・面接対策 | あり | あり | あり | あり |
主な年齢層 | 25~40歳 | 20~40歳 | 20~30代 | 20~50代 |
経理専任の担当 | あり | あり | あり | なし |
土日の対応 | 土曜のみ | なし | 土曜のみ | 土曜のみ |
スカウト機能 | あり | なし | なし | あり |
「特化型」と「総合型」の転職サービスを1社ずつ利用しましょう。
- MS-Japan
(非公開求人多数!管理部門特化型のエージェント) - マイナビエージェント
(経理専任のアドバイザーが在籍。20~30代におすすめ)
MSで非公開の大手経理をカバーし、マイナビで有名な大手経理の案件にエントリーしていくという感じで進めましょう。
特化型と総合型の2つを上手く利用していきましょうね。
【まとめ】ラクかどうかはは会社次第!(中小よりはラクな部分が多い)
この記事では「大企業はラク!」という噂について、現役経理が事実をお伝えしました。
簡単に内容を整理すると、
- ラクかどうかは会社や配属先による
- ただし、中小企業よりかはラク
会社が上場していたり、本社以外にも経理があったりなど、同じ大企業でも条件次第でラクかどうかは変わります。
ただ、大企業の方が中小よりも恵まれているので、ラクな可能性は高いです。
もし、大企業の経理に就職・転職を考えているのであれば、簿記2級には必ず合格しておきましょう。
転職であれば、3年以上の経験は必須なので、どこかの中小や会計事務所で実務経験を培ってください。
正直なところラクかどうかは配属ガチャ次第ですが、中小よりも恵まれた環境であることは間違いありません。
転職で大企業を目指すなら、簿記2級と実務経験(3年)は持っておきましょうね。
簿記2級を最短で合格するなら
スタディング | Net-school | クレアール | 資格の大原 | |
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料金 | 2級合格コース ⇨19,800円 3級セットコース ⇨21,800円 | 通常時 ⇨41,000円 速修コース ⇨33,000円 | 通常時 ⇨53,000円 各月の割引(例) ⇨36,570円 | 通常時 ⇨67,100円 割引時 ⇨65,000円 |
教育給付制度 | ー | ○ | ○ | ○ |
講座の回数 | 50回 | 26回 | 113回 | 36回 |
実力テスト | 6回 | 5回 | 3回 | ー |
直前対策 | 6回 | 4回 | 1回 | 6回 |
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経理専任の担当 | あり | あり | あり | なし |
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スカウト機能 | あり | なし | なし | あり |