
大企業の経理ってどうなの??

ラクって言われてるけど本当なの??
どうも、現役経理ブロガーのジャックです。
本日は「大企業の経理はラクなのかどうか」についてお伝えいたします。

よく「大企業の経理は楽!」って言われますが…
本当なのかどうか気になりますよね。
私は大企業と中小企業で数年間仕事をしました。その経験を踏まえて事実を包み隠さずお伝えします。
先に結論をお伝えすると
- ラクかどうかは会社によって違う
- ただ中小企業よりはラクな部分が多い

経理に就職・転職しようと考えている方はぜひ参考にしてください♪
ラクかどうかは会社によって違う
まず結論を言うと、「ラクかどうかは会社による」という感じです。
大企業の経理といっても様々で、
- 上場しているのか、非上場なのか
- 本社以外にも経理部があるのか(支社や工場など)
- 会社がどういった業種に属しているのか

一概に「大企業の経理は楽!」とは言えないんですね…。
企業が「上場」か「非上場」かは要チェック!
上場企業であるかどうかはしっかり確認しておきましょう。
上場企業の経理はとても大変です。
理由としては…
- 繁忙期が多い
- 監査が多い
- ルールが厳しい

一息つく暇もないので、目が回りますよ(汗)
■上場企業は通常の会社に比べて繁忙期が多い
四半期決算なので、3ヶ月に1度決算があります。
やっと決算を乗り越えたと思ったら次は計画や見通し・IR資料の作成などもしなければなりません。

もちろん通常業務もやらなければなりません…
本当に目が回ります(涙)
■上場企業は監査が多く、ルールに厳しい
上場企業は監査が多く、ルールにとても厳しいです。
その理由としては
- 上場企業は事業主ではなく「株主」のもの
- 株主には「真実な報告」をしなければならない
企業は株主に真実な報告をする義務があり、その報告の信憑性を保証するために「監査」を行う必要があります。

「監査」は上場企業にとって大切なイベント。
一切の妥協はないので本当に大変です。
本社以外にも経理があるか要チェック!
日本の主要都市だけでなく、工場や海外支店に経理がある場合は要注意です。
こういった会社の場合は、
- 転勤がしょっちゅう発生する
- 激務であるかどうかは配属ガチャ次第になる
- 場所ごとに仕事のやり方が違っていたりする
経理部門が本社以外にもある場合、短いスパンで転勤が発生するので大変です。
企業によっては場所ごとに仕事の進め方が違ったりすることもあるので、1から仕事のやり方を学びなおさなければならないことも。

頻繁に転勤のある会社は精神的にラクではないので気をつけましょう。
会社がどういった業種に属しているのか要チェック!
一概に言えませんが、会社がどういった業種なのかもチェックしておきましょう。
例えば
- 外資・コンサル系
- エンタメ・広告系
- 医療・介護系
こういった世間一般で激務と言われているような業界には注意した方がいいです。
経理だから現場が忙しくても関係ないんじゃないかと思うかもしれませんが…

経理であってもホワイトな業種の会社に就職したほうがいいですね。
<おすすめの業界>
仕事は大変だが、中小企業と比べたらラクな部分は多い
担当している分野にだけ集中できる
大企業の経理は「担当した分野のスペシャリストになる」という感じです。例えば…
- 資金繰り
- 債権・債務の管理
- 固定資産
- 税務
- 計画策定などの管理会計
- 原価計算
担当がグループごとに分かれているので、配属されたグループが担っている分野をマスターしていきます。

担当した分野のスペシャリストになれますよ♪
マニュアルがキチンと作られている
大企業はマニュアルがきちんと作られている場合が多いので、以下のようなメリットがあります。
- スムーズに仕事を覚えられる
- マニュアル通りやれば最低限の仕事はできる
- 引継ぎをラクにおこなえる
全く初めての仕事でも安心して取り組めるのは、実務的にも精神的にもかなりラクです。

分からない事があっても、マニュアルがキチンと作られていると安心できますね♪
有給がとりやすい
大企業の経理は有給が取りやすく、とても休みやすいです!
理由としては、
- 人数が多いので急用で休んでもカバーしてくれる
- 働き方改革により休みやすい雰囲気になっている
- コンプライアンス遵守の意識が高くなっている
現代は大企業であればあるほどコンプライアンス遵守の意識が強く、働き方改革などでしっかりと部下に休みを取らさないと上の人間が怒られたりする時代です。
また不当に働かせて、その事実を労基にチクられたりすると社会的な信用を失ってしまう可能性もあります(大企業はこれを1番嫌がってます)

中小企業に比べると休みが取りやすく、休む時に気を使うような事もありませんよ♪
在宅(テレワーク)しやすい
大企業であればテレワークできる環境も整っていると思います。
テレワークがOKであれば、
- 通勤ラッシュのストレスから解放される
- 苦手な先輩や上司と顔を合わせなくてもよい
- 家事や育児にも専念できる
メンタル的にかなりラクに仕事ができるのは間違いありません。

「会社に行って仕事をする」というのが嫌いな方には最高だと思います!
能力が低くても、それなりの給料がもらえる
大企業ではどんなに能力が低くても、会社に居続けさえすればそれなりの給料はもらえます。
実際に私がいた会社では、仕事内容が「郵便物の仕分けのみ」で年収が700万という方もいました。(マジです)
完全能力主義でないかぎり会社にしがみついておけば、ある程度の給料は補償されているので気持ち的にはラクだと思います。

年功序列であれば勝手に給料は上がっていきます!
下っ端でも年齢を重ねていたらそこそこもらえますよ♪
大企業の経理になるには?
【学生の場合】経理配属になるよう準備しましょう
学生の方であれば、次の2点を抑えておきましょう。
- 知名度の低い大企業へエントリーする
- 最低でも日商簿記2級には合格しておく
大企業は倍率が高く、入社するのは大変だと思いますが…
世間一般に知られていない優良な大企業もたくさんあるので、そういった倍率の低い企業へ積極的にエントリーすることをオススメします。

経理になりたいなら、最低でも簿記2級の資格は持っておきましょうね♪
■簿記2級を最短で合格するなら
通信講座を利用しましょう。おすすめの通信講座は、
ナメて片手間でやろうとせず、短期合格を目指して集中して勉強しましょう!

通信講座を使って短期合格が一番ベストです!
片手間でやろうとするのはNGですよ。
【転職の場合】実務経験を3年以上積みましょう
転職で大企業の経理になるためには、「実務経験」を積んでおく必要があります。
理由としては
- ほとんどの大企業は実務経験者を募集している
- 未経験者の募集があったとしても、倍率がめちゃくちゃ高い
逆に言うと実務経験さえあれば選択肢が一気に広がるので、未経験の方はまず中小の経理に転職して3年ほど実務を経験し、その後に大企業の経理に転職しましょう。

実務経験が3年以上あれば書類選考はほとんど通過しますよ♪
■経理に強く案件の多い「転職サービス」を利用しましょう
「特化型」と「総合型」の転職サービスを1社ずつ利用しましょう。
おすすめのサービスは、
- MS-Japan
(非公開求人多数!管理部門特化型のエージェント) - マイナビエージェント
(経理専任のアドバイザーが在籍。20~30代におすすめ)

特化型と総合型の2つを上手く利用していきましょうね!
【まとめ】「大企業はラク!」は会社次第だが、中小よりはラクな部分が多い
この記事では「大企業はラク!」という噂について、現役経理が事実をお伝えしました。
簡単に内容を整理すると
- ラクかどうかは会社や配属先による
- ただし、中小企業よりかはラク

一概にラクとは言えませんが…
中小よりは良いところがたくさんあります!
■ラクかどうかは会社や配属先によって違う
ラクかどうかは会社や配属先によります。なので就職や転職する際は、
- 上場しているのか、非上場なのか
- 本社以外にも経理部があるのか(支社や工場など)
- 会社がどういった業種に属しているのか
こういった部分を必ずチェックするようにしましょう。

監査も多くルールにも厳しいので大変です(汗)
■ただ中小企業よりはラクな部分が多い
- 担当している分野にだけ集中できる
- マニュアルが整備されている
- 有給が取りやすい
- 在宅(テレワーク)しやすい
- 能力が低くても、それなりの給料がもらえる
中小では総務や人事の仕事も押し付けられるなど、「なんでも屋」にさせられる可能性がありますが、大企業では担当している分野だけに集中して取り組むことができます。

「有給取得率」も重視されているので、積極的に休みを取れる環境になりつつあります!
■大企業の経理になるにはどうすればいい?【学生の場合】
- 認知度の低い大企業へ積極的にエントリーする
- 日商簿記2級は合格しておく
大企業へ入社する場合、ほとんどの会社は「総合職採用」となります。

経理配属となった私の同期は全員「日商簿記2級」を持っていました。
やっぱり資格の有無は関係しているんですね。
<簿記2級 オススメの通信講座>
■大企業の経理になるにはどうすればいい?【転職の場合】
- 未経験であれば、まず中小の経理で3年ほど実務経験を積む
- 経理に強く、案件の多い「転職エージェント」を利用する
まず未経験の場合であれば、中小企業の経理や会計事務所に転職し実務経験を積みましょう。
残念ながら、大企業で未経験者を募集しているところはほとんどありません。
逆に言えば実務経験さえあれば選択肢が一気に広がります。

「特化型」と「総合型」の転職エージェントを1社ずつ利用しましょうね!
<おすすめの転職エージェント>
- MS-Japan
(非公開求人多数!管理部門特化型のエージェント) - マイナビエージェント
(経理専任のアドバイザーが在籍。20~30代におすすめ)